つまらない日々に花が咲いた
文化祭当日。

こういう行事ごとは嫌いなわけではない。
だから、積極的に参加していた。
屋台の呼び込みやパック詰めなどを行っていた。
「いらっしゃいませ。」
「どうですか?」
なんて大声で呼び込んでいた。

賑やかなところがあり、そっちに目をやった。

加納先輩が女子だちに囲まれていた。
「さすが、先輩だよね。取り巻きいっぱい。
やっぱり何度見てもカッコいいよね。」
美琴がボソッと言った。
「そうだね。」
私は興味がない。
あれ以来、非常階段の最上部に行きにくくなり行っていなかった。

「さあ、呼び込み呼び込み」
美琴にそう言って仕事に戻った。
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