つまらない日々に花が咲いた
「ここじゃあ、なんだから、あっちで話そうか。」
そう言って、駅前の公園に一緒にいった。

「で、何?」
加納先輩に聞かれた。
「あの、私、先輩に悪い事しました?
全然覚えがなくて、たくさん考えたんですけど、
思い当たらなくて、直接聞きたかったんです。」
私はストレートに聞くことにした。

「え?」
加納先輩は驚いた顔をしていた。
「え?違うんですか?」
私は逆に驚いた。
「あ、えっと。ごめん。」
加納先輩が謝ってきた。
「え?謝られるような覚えはないですよ。」
私は全力で否定した。

「あのさ、俺といると、
また学校の女子たちに美緒がなんかされるんじゃないかって思って、
俺が守れればいいけど、俺がいないところで、
あんな風に呼び出されて美緒の身に何かあったらと思うと、
声かけれなくなってしまって。
ごめん、だらしないよね。」
加納先輩は申し訳なさそうな顔で言った。

『私のため?』
全然思ってもいなかった答えに拍子抜けした。

「なんだ!良かったです。
 私が何かしたんじゃないかって思ってました。」
私はホッとした。
『嫌われたわけじゃなかったんだ。』

「加納先輩、私は大丈夫ですよ。
そんなに弱くないんで。」
私は笑って加納先輩に言った。

加納先輩が突然私に抱きついてきた。
「え?先輩?」
私は驚いた。

「俺、美緒を守るから。何があっても守るから。」
加納先輩は強い口調で言った。
「あっ、ありがとうございます。」
私は嬉しかった。












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