ひとりぼっち歌姫とヘッドフォンの彼
「私にはもう、無理、かな……。えっと、篠井くんは入るの?」
篠井くんがあからさまに不機嫌な顔で振り向いた。
「はぁ?誰が入るかよあんなクソダセェ団体」
「えっ」
く……くそ、だ……?
また篠井くんが予想外なことを言うので、思考停止する。
「この学校に入学決まった時点で入部届送られてきたから書いたけど、こないだ退部届出したわ」
「え!?ど、どうして!?」
「ダセェから」
ま、またダセェって言った……!
入りたい部活ナンバーワンの軽音部を!
篠井くんは長い足でスタスタと歩道橋を登り始めて、私も息を切らしながら何とかついていく。
「ど、どういうところが、ダセェ、なの?」
「んー、集団で悦に浸ってる感じ? 箱の中に納まりにいってる感じ?」
篠井くんがあからさまに不機嫌な顔で振り向いた。
「はぁ?誰が入るかよあんなクソダセェ団体」
「えっ」
く……くそ、だ……?
また篠井くんが予想外なことを言うので、思考停止する。
「この学校に入学決まった時点で入部届送られてきたから書いたけど、こないだ退部届出したわ」
「え!?ど、どうして!?」
「ダセェから」
ま、またダセェって言った……!
入りたい部活ナンバーワンの軽音部を!
篠井くんは長い足でスタスタと歩道橋を登り始めて、私も息を切らしながら何とかついていく。
「ど、どういうところが、ダセェ、なの?」
「んー、集団で悦に浸ってる感じ? 箱の中に納まりにいってる感じ?」