両片想い政略結婚~執着愛を秘めた御曹司は初恋令嬢を手放さない~
黒い髪を自然にうしろに流した清潔感のある髪形。整った精悍な顔立ち。余裕と色気を感じさせる佇まいに、体の中心に芯が通っているかのような綺麗な姿勢。その完璧な容貌に思わず目を奪われる。
私はいつも彼を見るだけで胸が高鳴り言葉を失ってしまう。この感覚は、まばゆい宝石や美しい景色を見て圧倒されるのに似ていると思う。
「わ! あれ、副社長じゃないですか?」
彼の姿に気付いた園田さんが声を高くした。
「まじか。たしかにあれはイケメンだわ」
佐野さんも副社長のオーラに圧倒されたようにつぶやく。
副社長は最初から私がここにいるのを知っていたかのように、まっすぐにこちらに近づいてきた。
目が合い会釈する。副社長から涼し気な視線を向けられ、ドキドキしながら口を開いた。
「園田さん、佐野さん。ご紹介いたします。弊社の副社長の吉永です」
副社長をふたりに紹介すると、園田さんの口から「うわぁ……」とため息がもれた。
「お、お会いできてうれしいです。お写真は拝見していたんですが、実物はさらにかっこいいですね……!」
副社長はそんな反応には慣れているんだろう。少しも動じず、「ありがとうございます」と穏やかに微笑む。
「副社長。こちら、女性誌の編集者の園田さんとカメラマンの佐野さんです。今日は取材に来ていただいていて……」
私の説明の途中で、彼は「あぁ。聞いてる」とうなずく。
私はいつも彼を見るだけで胸が高鳴り言葉を失ってしまう。この感覚は、まばゆい宝石や美しい景色を見て圧倒されるのに似ていると思う。
「わ! あれ、副社長じゃないですか?」
彼の姿に気付いた園田さんが声を高くした。
「まじか。たしかにあれはイケメンだわ」
佐野さんも副社長のオーラに圧倒されたようにつぶやく。
副社長は最初から私がここにいるのを知っていたかのように、まっすぐにこちらに近づいてきた。
目が合い会釈する。副社長から涼し気な視線を向けられ、ドキドキしながら口を開いた。
「園田さん、佐野さん。ご紹介いたします。弊社の副社長の吉永です」
副社長をふたりに紹介すると、園田さんの口から「うわぁ……」とため息がもれた。
「お、お会いできてうれしいです。お写真は拝見していたんですが、実物はさらにかっこいいですね……!」
副社長はそんな反応には慣れているんだろう。少しも動じず、「ありがとうございます」と穏やかに微笑む。
「副社長。こちら、女性誌の編集者の園田さんとカメラマンの佐野さんです。今日は取材に来ていただいていて……」
私の説明の途中で、彼は「あぁ。聞いてる」とうなずく。