鏡と夜桜と前世の恋
「マツコさんどうして… 鈴香が何をしたと言うのですか、縁談を断ったのは俺です。鈴香は何も悪くない、お願いします。彼女を解放して下さい…」
鈴香の監禁を知った蓮稀はマツコのお屋敷に。
入り口入って目の前には大きな螺旋階段、一面ワインレッド色をした床には虎の毛皮の絨毯がインテリアとして置いてある。
無礼を詫び、何度も何度も深く頭を下げ土下座する蓮稀を見てご満悦そうに大笑いするマツコ。
「ならば陽菜と結婚するかい?」
「そ、それは…」
「と、言っても陽菜は蓮稀様より咲夜様の方がお気に入り… お前は選ばれなかったのさ。だーかーらー蓮稀様は私の相手をするんだよ。すずちゃんを悪いようにされたくなきゃせいぜい私に尽くす事だねえ〜」
土下座する相手の髪を鷲掴みにしたマツコは乱暴に座らせ目の前で着ている白の割烹着と着物を脱ぎ蓮稀の下半身に手を伸ばす。
「な、何を…」
抵抗する蓮稀の顔を問答無用で殴ったマツコは " 綺麗な顔に傷なんて付けたらすずちゃんが私のせいで…って自分を責めるんじゃないかい?" と、言いながら蓮稀の自身を勃たせようといやらしく握り締めた手を上下に動かし始める。
「マツコさんやめ…」
「うるさいね!私の名前は " おすず " だよ!もうお前の家の使用人は辞めたんだ。その名で呼ぶな、口答えするんじゃないよ!誰がお前ら兄弟を育てて来てやったと思ってんだ…すずちゃんがどうなっても良いのか!」
必死で抵抗していた蓮稀は、鈴香の名前を出されて抵抗を辞める… 今、今だけだ。今だけ耐えれば、我慢すればまた鈴香に会える。
マツコ改めおすずは、無表情の蓮稀の上に跨がり自分の中に無理矢理挿入しようとする。
「いいね〜良い子だね〜」
抵抗しなくなった蓮稀の上で嬉しそうに巨体を振り続ける… おすずは蓮稀が欲しかった、何がなんでも手に入れたかった。
最初は淡い小さな恋心。
それが日に日に増幅し、欲となり依存に変わる… 異常なほどの執着となった恋心こそ制御出来ず、愛しさ故に憎悪となる。
おすずはとにかくこの綺麗な生き物を自分のものに、そして " 服従 " させたかった。
何度も何度も自分の欲と快楽の為だけに、蓮稀を犬のように扱いながら犯し、一方的に自身の欲求を満たし続ける。
" この事は誰にも言うんじゃないよ!あの子がどうなるかわかってるよねえ? "
性欲を満たし満足したおすずは服を整えながら口止めだけして吐き捨て部屋から出て行った。
ーー 全身が痛い。
おすずに跨られ、好き放題されて何時間経っただろう…屋敷の外の空もすっかり日が落ちてしまった。
鈴香は元気にしてるんだろうか
痛い思いしてないかな、ちゃんと飯も食わせて貰ってるんだろうか… 会いたい、鈴香に。今すぐ会いたい。
それが叶わないのならば… ひと目だけでも、せめて鈴香の安否だけでも確認したかった。
ーー 体も思う様に動かない。
誰にも言うな?こんな無様な姿、人に言える訳がない… 蓮稀は悔しさから大量の涙を流し声を殺して静かに泣いた。
この日を境に蓮稀はおすずの言いなり… おすずは鈴香を人質に毎日のように蓮稀を呼び出す
その度おすずは蓮稀の上に乗り、綺麗な顔を舐め回し、欲のままに腰を振り飼い犬のように可愛がった。