鏡と夜桜と前世の恋
大人しくなった雪美の頭をそっと撫でた咲夜は、腕に刺さったかんざしを抜き、雪美に握らせ、血塗れの腕のまま、おすずの屋敷に戻っていった。
「おや自分から戻って来たのかい?」
「お願いします… ゆきだけは… 幸せになって欲しい」
頭を下げる咲夜を見たおすずは、満足そうに高笑いし咲夜に跨り、咲夜の服を脱がし始める。
蓮稀がずっと、どんな思いでこの女の言いなりになって耐えて来たのか… 鈴香を人質にされ何も言い返せず、どれだけやりたい放題やられていたのか。
… 今なら蓮稀の気持ちが分かる気がする。
「私の言う事さえ聞いとけばいいんだよ、あんたも私のとこに帰って来た、もう嬉しいったらありゃしないよ!」
おすずは咲夜の体をいやらしい手つきで撫で回し、男性性器に触れ無理矢理勃たせる。
逃げたい、気持ち悪い…
けど、ここで俺が拒否すればゆきが… おすずは咲夜に跨ったまま、性器を自分の中にゆっくり挿入していく。喘ぎながら満足そうに腰を振り続けた。
ゆき、ゆき、ゆき…
おすずに犯されながらも頭に浮かぶのは雪美の事。
雪美に刺された傷は自分への戒め… そしてこの激痛は、ゆきの深い心の痛み。
ゆき…