鏡と夜桜と前世の恋


ーー 数日後。







蓮稀と咲夜は今日もおすずの屋敷に居た。



「お願いです、鈴香を返してください。せめて鈴香の体だけでもちゃんとしてやりたい…」



花壇の花に水をあげるおすずは、ため息を吐き、蓮稀の話しは無視…



「それになんであんな写真を撮ったんですか… 」



イライラしたおすずは奇声をあげる。



「お黙り!!咲夜さんは雪美さん、蓮稀様は鈴香さん、お前達の関係今すぐにでもぐちゃぐちゃにしてやりたいよ!二人共私の物なのに… 」



ヒステリックに怒鳴り声をあげ、花壇の花を踏みつけるおすずを見た蓮稀はゾッとし黙り込む。



「咲夜さんも蓮稀様も私を抱いたのに… 何故、あんな小娘ばかり… きいいぃぃいい!」



私を抱いたのに?ふざけた事言いやがる。



俺はゆき以外興味がない。殺すと脅し、性的強要しておいて… 誰がお前を望んで抱いたと言うのだ。



言い返したい、コイツに言いたいことは沢山あるのに… 何をされるかわからない以上口が裂けても言えない。



蓮稀は折れず、何度も何度もおすずに頭を下げ…



" 鈴香のことは諦めます " にならない蓮稀の態度に怒り沸騰のおすずは、奇声を上げながら叫びまくる。



このおすずの怒り方… ゆきが心配だ。



「… 雪美のこと一人にしてしまっている、戻る」



嫌な予感がする。



咲夜は一人で待たせている雪美の安否を気にして、一足先におすずの屋敷から出て行った。

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