鏡と夜桜と前世の恋
ーー 翌日。
俺はまた早朝から鈴香お嬢様のお屋敷に… 24時間大勢の警備を言い渡されたもののお嬢様本人が自由、活発な方なので追いかけるのにも一苦労 …
ただお昼を過ぎた1番気温が良い時間とお勉強の時間をサボる時は決まって、お屋敷近くの桜の木の下でお昼寝をするのが日課だったようだ。
鈴香の婚約者の名前は『藤川 (下の名前は判明してない)』お嬢様とはかなり歳の離れた黒髪で40代くらいのおっさん。
この2人が婚約に至るまでの詳しい話しまではわからないが、家柄同士の結婚だと聞いていた。
まあこのお嬢様と俺の縁はあくまで仕事上の関係…情など持つ必要のない話し。
ーー と、分かる人には分かるこれがみんなで解読して出した前世の話しの始まり方。
… これは全て作り話でした。
前世の流れは動物園と呼んでいた女達と出して来ましたが… この内容『ある一家』の残虐な行いを隠し、今世でも同じ繰り返しを起こさせる為、偽の話しに塗り替えられているとこの頃は思ってもいなかった。