優しく笑う君が好きだから
早乙女さんに一緒にいると安心する、と言われた僕は少し浮かれすぎていたのかもしれない。あの日から1週間が経った今日は、お互いに部活が休みの日なので、一緒に帰る約束をしていた。途中にあるファミレスに行く約束までしていた。待ち合わせ場所の校門で待っていても、早乙女さんはなかなか来ない。もう帰りのホームルームから1時間は過ぎている。
あまりにも遅すぎだと思い、校舎に戻って早乙女さんを探すことにした。色んな想像が脳裏をよぎったが、そんなのは気にしない。というよりかは、考えたくなかった。もちろん玄関にはいない。部室である音楽室にもいない。職員室にも。1度も入ったことがない図書室にも行った。でも、そこに早乙女さんの姿はなかった。次に向かったのは、教室だ。1番いる可能性が高い。けれど、いなかった。他にどこにいるのかと考えていると、ふと窓の外から風が吹いてきて早乙女さんの机から1枚の紙が宙を舞った。僕は急いで駆けつけた。そして、髪を見た。
「放課後体育館裏に来い」
あまりにも遅すぎだと思い、校舎に戻って早乙女さんを探すことにした。色んな想像が脳裏をよぎったが、そんなのは気にしない。というよりかは、考えたくなかった。もちろん玄関にはいない。部室である音楽室にもいない。職員室にも。1度も入ったことがない図書室にも行った。でも、そこに早乙女さんの姿はなかった。次に向かったのは、教室だ。1番いる可能性が高い。けれど、いなかった。他にどこにいるのかと考えていると、ふと窓の外から風が吹いてきて早乙女さんの机から1枚の紙が宙を舞った。僕は急いで駆けつけた。そして、髪を見た。
「放課後体育館裏に来い」