甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
「…」
これは、怒ってらっしゃる…
何にかはわからないけど、掴んでる顎が痛い。
「痛いです」
「痛くしてるんだよ。まったく…わかれよ。バカ女」
「バカ女⁈は酷くないですか?」
「バカは、バカだろ…」
あっという間に、唇にキスされていて、触れるだけの長〜いキスに、自然と彼の腰に抱きついたら、顎を掴んでいた手が下りて唇が離れていった。
彼の腰を掴んでいた腕を、彼によって解かれて少し、物足りなさを感じるのは、なぜだろう?
「で、何があった?」
今度は距離を取るように、彼は椅子をひいて腰掛けた。
「…打ち上げに誘われました。けど、イベント後にご一緒に打ち上げするのでとお断りしました」
「2人きりでって言われたんだろ」
「…まぁ」
「また、誘われても断れよ。わかったな」
「もちろんです」
あの、ニタつき顔が気持ち悪くて、嫌悪しかわかないのだ。
元気のいい返事に、高山チーフは満足顔に変わる。
「なら、いい。で、相談って?」
「それなんですが、出店者側にもゴミ箱を用意して頂くんですが、うちで、飲食ブースにもゴミ箱の設置をして増やしたいのですが」
「そうしろと言われたのか?」