甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る

覚えている。
だから、あえて挑発しているのだ。

私達が始まったあの日から、やり直すために。

彼の腕をとって、勝手知ったる浴室へ向かう。

あのホテルとは違うが、私は、洗面台の上に腰掛ければ、彼も、私の意図を理解したようだ。

「はあぁ…お前には参るよ」

そういい、唇を塞いでキスしながら、上の服を脱いでいく男。

チュッと甘噛みに、体の奥底が期待で待てないでいる。

私も上の服を脱ぐべく手をかけたのだが、止められ、彼が服を脱がしていく。

チュッ、チュッとキスしながら、お互いの服を交互に脱がしていく高山チーフ。

最後のショーツだけになったら、大きく足を開かせられて、間に体が入ってきて抱きしめて、荒ぶるようなキスが再開される。

体中を彼の手のひらで弄られ、歓喜に震える。

離れないようにしがみついて、必死に荒ぶるキスについていく。

腹部には、彼の興奮度が伝わり、もう、下着などとって繋がりたいと思えるほど、昂っていた。

シャワーなんて、もういいやと。

だが…チュパッと音と共にキスは終了。

「シャワーするか」

「えっ」

まさかのお預け?と顔に出ていたのだろう。

「お仕置きだからな」
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