甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
「あはは、そっちも相変わらずか」
「おじさんは見ないけど、引退したの?」
「まさか、まだまだ現役でシェーカー振ってるさ。今日は、休んでお袋とデートだとさ。そのうちって感じだな」
「ふーん」
「で、何飲む?」
「菜々緒ちゃん、どうする?私は、生ビール」
「じゃあ、私も同じで」
「他は?今日は、しらすのいいのが入ってるぞ。パスタもピザにしても美味しい」
「うーん、どっちも捨てがたいわよね。じゃあ、しらすのパスタに温玉乗せ彩りサラダお願い。菜々緒ちゃんは、どうする?」
「私は、しらすのピザにするので、シェアしませんか?」
「そうね、それなら、サラダも大にして分けよう」
「了解。デザートは、サービスするよ」
「ありがとう」
「ありがとうございます」
「いえいえ、また、朱音と仲良くしてやってね」
「お兄ちゃんぶらないでよ」
「友達の少ないお前を心配してるんだぞ」
「うるさいな。少なくないし。もう、仕事してきなよ」
「はいはい。じゃあ、他にあれば言えよ」
いつも頼り甲斐のある朱音さんだが、幼馴染を前にしたら、可愛い女性だと親近感が増したのだ。