甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る

「あはは、そっちも相変わらずか」

「おじさんは見ないけど、引退したの?」

「まさか、まだまだ現役でシェーカー振ってるさ。今日は、休んでお袋とデートだとさ。そのうちって感じだな」

「ふーん」

「で、何飲む?」

「菜々緒ちゃん、どうする?私は、生ビール」

「じゃあ、私も同じで」

「他は?今日は、しらすのいいのが入ってるぞ。パスタもピザにしても美味しい」

「うーん、どっちも捨てがたいわよね。じゃあ、しらすのパスタに温玉乗せ彩りサラダお願い。菜々緒ちゃんは、どうする?」

「私は、しらすのピザにするので、シェアしませんか?」

「そうね、それなら、サラダも大にして分けよう」

「了解。デザートは、サービスするよ」

「ありがとう」

「ありがとうございます」

「いえいえ、また、朱音と仲良くしてやってね」

「お兄ちゃんぶらないでよ」

「友達の少ないお前を心配してるんだぞ」

「うるさいな。少なくないし。もう、仕事してきなよ」

「はいはい。じゃあ、他にあれば言えよ」

いつも頼り甲斐のある朱音さんだが、幼馴染を前にしたら、可愛い女性だと親近感が増したのだ。
< 19 / 145 >

この作品をシェア

pagetop