甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
「…聞いた私がバカだった。そうよね、あいつの自業自得だけど、気がついてもらえないなんて、あははは、ざまぁみろだわ。私は、何があっても菜々緒ちゃんの味方よ。ひっひひひ…あいつのこと嫌いならガン無視していいからね。なんなら、悪口も言っちゃえ。あははは」
何かが朱音さんのツボにハマったらしく、笑い涙を浮かべていた。
そこへ、頼んでいたお料理を新さんが運んで来てくれた。
「なに?楽しそうだね」
「そうなの。こんな楽しい話ないわよ。あっ、揚げパスタありがとう」
そういい、揚げパスタを摘んで食べる朱音さん。
「へー、何かな?俺も聞いていい話?」
「高山がね…あはは、拗らせてるの」
チラッと私を見る新さんに、意味がわからず苦笑いで誤魔化す。高山チーフと、新さんは顔見知りなのだろうか⁈
「そりゃ、楽しい話だ。ところで、向こうに旦那と健斗、来てるぞ」
『「えっ」』
朱音さんと驚きの声がはもったが、驚く内容は違う。
明らかに嫌そうな朱音さん。
「やめてよ。旦那じゃないし」
新さんは、ニヤニヤとして楽しそうだ。
「お前ら来てること話したぞ。そのうち、迎えにくるんじゃない」
「はっ…」