甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
私に言い含めているのか?
自分自身に言い含めているのか?
少しの我慢に耐えた瞬間、私達はタガが外れ、彼の家の玄関先に入るなり、お互い抱きしめて、艶めかしく唇を重ね、逸る気持ちが勝った私達は、服を乱したまま繋がった。
時折、噛みつくようにキスされて、立ったままの激しい行為は、彼に抱き上げられ壁に背を擦りながら突き上げられ続ける。
「やっぁ…もう、…あっ、やあぁぁ…」
快感の波が止まらず、彼の頭を抱き込んで動きを邪魔し快感を逃がそうとしたが、逆に深く繋がってしまった。
「クッッ…」
歯を喰いしばる男の声が、胸元で唸るが、それさえも快感に変わり、私の体は身震いするのだ。
「はぁっ…まだ終わりじゃないぞ。しっかり繋がってろよ」
歩きだす男の動きに刺激され、私は、快感を拾いぱなしのまま、涙を流す。
「…泣くほどいいのかよ」
欲情した男の声は上擦っていて、それさえにも感じる体は、声も出せないほど、はくはくと息を吐いて涙目で訴える。
辛すぎる快感は、私をおかしくさせる。
私を抱く男が憎い
彼が抱いてきた数ある彼女達が憎い…
この男に、今の私のように激しく抱かれ、何度も求められて、夢中にならない女などいないだろう。