甘やかで優しい毒〜独占欲強めな彼に沼る
なぜ、恋愛対象に俺は入らないんだよ。
「そんなの許すかよ。わからせてやる」
もう、俺なしじゃいられないと体にも心にも、わからせてやるしかないと、愛撫していく。
腕の中で感じまくっているくせに、なぜか感じないように抵抗して唇を噛む彼女。
「ハッ、こんなにすぐ感じるのにな。抵抗すんなよ。素直になれって…」
耳元で挑発し、優しく囁いたが、首を左右に振り、快感を逃がそうと踏ん張る姿に、苛立つ。
「我慢するな。もっと、おかしくなれば素直になるのか?」
背後から激しく突いていく。
「菜々緒…」
ぎゅっと抱きしめ、唇を重ね、激しく抱き合いながら、お互いの唇を味わってうっとりと目を閉じていく彼女が呟いていた。
「…すき」
恍惚感からか、口走った彼女の声を聞き逃さなかった。
「菜々緒…やっと言ったな。ほら、終わりにしてやるから、なんていうんだ?」
「…けんと…、いかせて」
「あぁ…今度は一緒にいこうな」
喜びを噛み締めて、一緒にキッチンの床に崩れ、胡座の中でおさまる彼女を抱きしめた。
「わかったろ⁈俺達は、お互いを求めてるんだ。だから、逃げようとするな」
そういい、ぎゅっと更に強く抱きしめた。