あのとき、君がいてくれたから

朝、また教室に入る。



この孤独感におしつぶされそうになりながかもどうにか酸素を取り入れて、歩く。


「来たよ。ぶすが。」


「ほんと高菜ちゃんって最初は優等生だしすごーって思ってたけど、今見たらただの陰キャじゃん。」



「ほんとぼっちだよねぇ。」



「ノリ悪いし。」


ちらほらこんな声が聞こえてくる。


私は遠坂とのあの広場を想像して席に座った。
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