ご褒美を頂戴♡

心の中で文句をぶつける。オリビアは意を決して、その胸に口をつけた。キスマークなんてあまりつけた事がないから、加減が分からない。ハヤトに優しく抱きしめられ、頭を撫でられる。

少し強く吸ってみると、ハヤトが声を出した。

「あっ、オリビア…っ」

「ちょっと!!やめてよ!!わざとでしょそれ!!」

オリビアは慌てて口を離し、真っ赤になって怒鳴った。

「ごめん、気持ち良くてつい」

ハヤトはニヤニヤが止まらない。

「もうやりません」

「あ、そうかい。じゃあ、さっきの続きするから良いよ」

「……………お、覚えてなさい……」

オリビアは涙目で、もう一度ハヤトの胸に狙いを定める。

「うん、一生覚えておくよ。だから早く」

「……ハヤトのバカっ」

オリビアは顔を真っ赤にして、ハヤトの胸に吸い付いた。

「んっ……」

ハヤトの声を聞いて、オリビアはゾクッと震えた。そのまま強く吸ってみたが、離れても痕は見えなかった。

「あれ?つかないな」

「もっと強く吸ってみて」

頭を撫でながら再挑戦を促される。

「こ、こうかしら……」

言われるままにやってみる。が、やはり痕はつかない。
あれ?あれ?と言いながら、オリビアは何度もハヤトの胸を吸い上げる。

ちゅっ、ちゅっと音が響く。

ハヤトはオリビアを抱きしめ、わざとらしいあえぎ声を漏らし始めた。

「あっ、オリビア……なんて積極的なんだ……すごくいいよ……っ」

我慢出来ずに、オリビアの体をまさぐる。

「やめて!ハヤト、動かないで!」

「無理だって……そんな事されたら、ああっ」

「いいからじっとしてよ!」

オリビアは必死に、ハヤトの胸に唇をつける。しかし、いくらやっても何も無い。
オリビアは不思議に思い、一旦ハヤトから離れてみた。
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