紫苑くんとヒミツの課外授業
7. これからも
北条財閥のパーティーから、数日後。
学校では、先日行われた期末テストの全ての答案用紙が返却された。
数学のほかに私は、日本史と英語のテストの点数が聖来よりもわずかに上だった。
なので最終的に私は、聖来よりも3教科良い点をとることができたのだった。
1学期の中間テストまでは、聖来に完敗だったから。
紫苑くんに放課後勉強を教えてもらった日々が、こうしてちゃんと結果に繋がってすごく嬉しい。
「はぁ……まさか、わたしが咲来ちゃんにテストで負ける日が来るなんて」
放課後。私は今、聖来と一緒に家のリムジンに乗って帰宅中。
今までは、歩いて通学していた私だけど。
北条財閥のパーティーのあと母から『これからは、咲来も車で通学しなさい』と言われて。
それからは、私も聖来と一緒に車で送迎してもらうようになった。
「ああもう、めっちゃ悔しいー! 北条さまのお相手に選んでもらったのも、咲来ちゃんだったし。なんで咲来ちゃんばっかり……」
「ははっ」
相変わらずな聖来に、私は苦笑いすることしかできない。
「だけど……」