らいららい
【読心術】
終電間際の駅は 週末金曜、加えてクリスマスと交わり、賑わいをさらに強くしていた。

しかし呆れるぐらい賑やかだ。
人間とはなんとも 楽観的な生き物かとここ新都心では思えてくる。

電車に乗った守は
「(心)しかし、…
なんだったんだ……?
あの金髪少女??」

電車に揺れながら 深く考える守。

「なんだったって、かわいい女の子!」

ついさっき、リアルに聞いたような声が 真後ろから聞こえた。

おそ〜るおそ〜る、振り向く守、

「てへっ!」

「な、な、なんでだ〜」

守は縁もくそもない、お子様に面食らった。

「子供じゃねーやい!」

「???……………
君、………君って?」

「やっとわかった〜
てへっ」

この少女、どうしてか、
人の心が読めるのだ。


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