らいららい
【終電】
「な、な、なんでそんなことできるんだ?」

「あたしもわからな〜い。見つめるとその人が何考えてるかわかるんだ、てへっ」

この時点で一切関わりたくない、そう誰でも思う。
とりあえず他人のフリをした。つか、他人なんだけど(笑)

西日暮里駅に着き、相変わらずわけわからず引っ付いてくる金髪ちゃん。

「なんでついてくるんだい?」

「えっ、暇だから、てへっ」

なんなんだ?

守は家に近づいた時に彼女に伝えた。

「もうかえりなさい。」

「まもるはさ〜、終電過ぎの時間にこんなかわいこちゃんをさ、一人にするわけ〜?」

言われてみればたしかに時間が時間だ。
だけども女音痴の守には、どうすることも出来ないのは当然。

「君はどこにすんでいるんだい?」

「鎌田だよ、てへっ」

「な、なに〜?反対じゃん!」

「まもるは鈍感だよね〜。まもるの家に泊まればよくね〜?」

「な、なんでうちくるわけ?そ、そんなのだめだよー」

「あ〜、あ〜、へんなこと考えたね〜」

「い、いや、とにかくだめだよ〜」

「へ〜。へ〜」

「シクッ、シクッ……

うぅ〜 わぁ〜ん」

「ちょ、ちょっと〜」

「泊めてくれる?」

「わ、わかったから」
家にいれざるをえなくなったのはいうまでもなく…………(笑)

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