乳房星(たらちねぼし)−1・0
第12話・いとしのエリー
【そんなヒロシに騙(だま)されて】
時は、1月20日の夜7時頃であった。
またところ変わって、JR新宮駅にて…
奈保子《なおこ》は、新宮駅止《とうえきど》まりの特急オーシャンアローから降りたあと改札を通って駅前広場に出た。
奈保子《なおこ》は、日菜《ひな》から福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折り(ケータイ)を届けてほしいと頼まれたので届けに行った。
しかし、行き違いになったのでケータイを届けることができなかった。
困り果てた奈保子《なおこ》は、福也《さちや》さんの実家へ行くために南紀新宮《このまち》にやって来た。
(ピリリリリリ…)
この時であった。
福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りに電話の着信音が鳴った。
奈保子《なおこ》は、めんどくさい表情で電話に出た。
「もしもし…えーっ…ツゴーが悪くなったからうちに来てって…困るわよ〜」
ところ変わって、新宮市緑《しないみどり》ヶ丘《おか》にある福也《さちや》さんの実家にて…
実家の大広間のテーブルに章弘一恵夫婦《あきひろかずえ》と日菜《ひな》と芸人風の女性ひとりのあわせて4人と奈保子《なおこ》がいた。
日菜《ひな》は、奈保子《なおこ》に対して福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りを届けてほしいとたのんでいた。
しかし、またツゴーが悪くなったので二つ折りを届ける子を変えることになった。
日菜《ひな》は、ヘラヘラ嗤《わら》いながら『ごめ~ん…』と言うた。
奈保子《なおこ》は、ものすごくイヤな表情で日菜《ひな》に言うた。
「またツゴーが悪くなったって…どう言うことでしょうか!?」
日菜《ひな》は、にこやなか顔で両手をあわせながら奈保子《なおこ》に言うた。
「ごめんなさい…うちは奈保子《なおこ》さんを困らせようと思って言うたわけじゃないのよ…」
「それじゃあ困るわよ…分かるように説明してください!!」
一恵《かずえ》は、ものすごく困った声で奈保子《なおこ》に言うた。
「奈保子《なおこ》さんにもうしわけないことをしたことについてはあやまるわよ…」
「それじゃあ、なんで急にツゴーが悪くなったのですか!?」
「あの…その…」
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に対して急にツゴーが悪くなった理由を説明しようとしたが頭が大パニックを起こしていたのでうまく言えなかった。
日菜《ひな》は、ものすごく困った声で一恵《かずえ》に言うた。
「義母《おかあ》さま!!落ち着いてください!!」
「分かってるわよ…だけど…思い出すことができないのよ…え~と…」
一恵《かずえ》は、必死になって理由を説明しようとしたがドわすれしたようだ。
一恵《かずえ》がうまく伝えることができないので、日菜《ひな》が代わりに奈保子《なおこ》に話した。
「奈保子《なおこ》さん…福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りを届ける子を変えることになったのよ…くわしい理由は、義母《おかあ》さまがパニックを起こしているから伝えることができないのよ…」
「届ける子を変えるって…」
「急な予定変更が生じたことはあやまるわよ…だけど…奈保子《なおこ》さんを困らせようと思って…」
「そんなことは分かってるわよ!!」
「ごめんなさい…」
「要は、福也《さちや》さんの二つ折りを届ける子を変えたいのでしょ!!」
「ごめんなさい…」
章弘《あきひろ》は、困った声で奈保子《なおこ》に言うた。
「奈保子《なおこ》さん、福也《さちや》が忘れて行った二つ折りを出してください…」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った表情で『返すわよ!!』と言いながら二つ折りをテーブルの上に置いた。
その後、日菜《ひな》が二つ折りを受け取った。
日菜《ひな》は、芸人風の女性に手渡しながら言うた。
「かずこさん…これ…お願いできるかな?」
芸人風の女性…いえ、かずこは自慢げな声で言うた。
「任せといて…福也《さちや》くんが忘れて行ったケータイを必ず届けるから…」
「お願いね。」
かずこが言うた言葉に対して、奈保子《なおこ》は思い切りブチ切れた。
「この子はどこの家の娘よ!?」
日菜《ひな》は、にこやかな声で奈保子《なおこ》に言うた。
「この子は、福也《さちや》さんと同じ小学校〜コーコーに通っていたかずこさんよ…キンリンにあるフドーサン屋の娘さんよ。」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「すみませんけど、うちもツゴーが悪くなりました。」
「奈保子《なおこ》さん。」
「うち…結婚にしばられるのはものすごくイヤなのです…」
「奈保子《なおこ》さん…」
「男は外にお勤め、女は家庭と言う形はものすごくイヤなのです!!」
「そんなことはないわよ…結婚してもお外で活躍している女性はたくさんいるのよ~」
「それでも結婚はイヤなのです!!…うちは…ひとりで自由気ままに生きていく方がいいのです…景山《かげやま》の奥さまに言うてください…うちは…あなな泣き虫とは結婚しません…悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる…うらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましい…うちは、その言葉を聞くだけでもヘドが出るのよ!!」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うたあと家から出て行った。
それから数分後であった。
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に伝えようとしたことを思い出した。
「ああ!!思い出したわ!!」
日菜《ひな》が怒った声で『義母《おかあ》さま!!遅いわよ!!』と言うたので、一恵《かずえ》はさらに大パニックを起こした。
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に対して『新《あらた》が悲しんでいる…』と言おうとした。
奈保子《なおこ》は、結婚にしばられるのはものすごくイヤだから、なにを言うてもアカンと思う。
またところ変わって、JR新宮駅にて…
奈保子《なおこ》は、新宮駅止《とうえきど》まりの特急オーシャンアローから降りたあと改札を通って駅前広場に出た。
奈保子《なおこ》は、日菜《ひな》から福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折り(ケータイ)を届けてほしいと頼まれたので届けに行った。
しかし、行き違いになったのでケータイを届けることができなかった。
困り果てた奈保子《なおこ》は、福也《さちや》さんの実家へ行くために南紀新宮《このまち》にやって来た。
(ピリリリリリ…)
この時であった。
福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りに電話の着信音が鳴った。
奈保子《なおこ》は、めんどくさい表情で電話に出た。
「もしもし…えーっ…ツゴーが悪くなったからうちに来てって…困るわよ〜」
ところ変わって、新宮市緑《しないみどり》ヶ丘《おか》にある福也《さちや》さんの実家にて…
実家の大広間のテーブルに章弘一恵夫婦《あきひろかずえ》と日菜《ひな》と芸人風の女性ひとりのあわせて4人と奈保子《なおこ》がいた。
日菜《ひな》は、奈保子《なおこ》に対して福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りを届けてほしいとたのんでいた。
しかし、またツゴーが悪くなったので二つ折りを届ける子を変えることになった。
日菜《ひな》は、ヘラヘラ嗤《わら》いながら『ごめ~ん…』と言うた。
奈保子《なおこ》は、ものすごくイヤな表情で日菜《ひな》に言うた。
「またツゴーが悪くなったって…どう言うことでしょうか!?」
日菜《ひな》は、にこやなか顔で両手をあわせながら奈保子《なおこ》に言うた。
「ごめんなさい…うちは奈保子《なおこ》さんを困らせようと思って言うたわけじゃないのよ…」
「それじゃあ困るわよ…分かるように説明してください!!」
一恵《かずえ》は、ものすごく困った声で奈保子《なおこ》に言うた。
「奈保子《なおこ》さんにもうしわけないことをしたことについてはあやまるわよ…」
「それじゃあ、なんで急にツゴーが悪くなったのですか!?」
「あの…その…」
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に対して急にツゴーが悪くなった理由を説明しようとしたが頭が大パニックを起こしていたのでうまく言えなかった。
日菜《ひな》は、ものすごく困った声で一恵《かずえ》に言うた。
「義母《おかあ》さま!!落ち着いてください!!」
「分かってるわよ…だけど…思い出すことができないのよ…え~と…」
一恵《かずえ》は、必死になって理由を説明しようとしたがドわすれしたようだ。
一恵《かずえ》がうまく伝えることができないので、日菜《ひな》が代わりに奈保子《なおこ》に話した。
「奈保子《なおこ》さん…福也《さちや》さんが忘れて行った二つ折りを届ける子を変えることになったのよ…くわしい理由は、義母《おかあ》さまがパニックを起こしているから伝えることができないのよ…」
「届ける子を変えるって…」
「急な予定変更が生じたことはあやまるわよ…だけど…奈保子《なおこ》さんを困らせようと思って…」
「そんなことは分かってるわよ!!」
「ごめんなさい…」
「要は、福也《さちや》さんの二つ折りを届ける子を変えたいのでしょ!!」
「ごめんなさい…」
章弘《あきひろ》は、困った声で奈保子《なおこ》に言うた。
「奈保子《なおこ》さん、福也《さちや》が忘れて行った二つ折りを出してください…」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った表情で『返すわよ!!』と言いながら二つ折りをテーブルの上に置いた。
その後、日菜《ひな》が二つ折りを受け取った。
日菜《ひな》は、芸人風の女性に手渡しながら言うた。
「かずこさん…これ…お願いできるかな?」
芸人風の女性…いえ、かずこは自慢げな声で言うた。
「任せといて…福也《さちや》くんが忘れて行ったケータイを必ず届けるから…」
「お願いね。」
かずこが言うた言葉に対して、奈保子《なおこ》は思い切りブチ切れた。
「この子はどこの家の娘よ!?」
日菜《ひな》は、にこやかな声で奈保子《なおこ》に言うた。
「この子は、福也《さちや》さんと同じ小学校〜コーコーに通っていたかずこさんよ…キンリンにあるフドーサン屋の娘さんよ。」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うた。
「すみませんけど、うちもツゴーが悪くなりました。」
「奈保子《なおこ》さん。」
「うち…結婚にしばられるのはものすごくイヤなのです…」
「奈保子《なおこ》さん…」
「男は外にお勤め、女は家庭と言う形はものすごくイヤなのです!!」
「そんなことはないわよ…結婚してもお外で活躍している女性はたくさんいるのよ~」
「それでも結婚はイヤなのです!!…うちは…ひとりで自由気ままに生きていく方がいいのです…景山《かげやま》の奥さまに言うてください…うちは…あなな泣き虫とは結婚しません…悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる悲しんでいる…うらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましいうらやましい…うちは、その言葉を聞くだけでもヘドが出るのよ!!」
奈保子《なおこ》は、ものすごく怒った声で言うたあと家から出て行った。
それから数分後であった。
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に伝えようとしたことを思い出した。
「ああ!!思い出したわ!!」
日菜《ひな》が怒った声で『義母《おかあ》さま!!遅いわよ!!』と言うたので、一恵《かずえ》はさらに大パニックを起こした。
一恵《かずえ》は、奈保子《なおこ》に対して『新《あらた》が悲しんでいる…』と言おうとした。
奈保子《なおこ》は、結婚にしばられるのはものすごくイヤだから、なにを言うてもアカンと思う。