乳房星(たらちねぼし)−1・0
【痛み】
時は、3月8日の朝10時頃であった。
またところ変わって、今治市矢田にある大学の構内にて…
英樹《ひでき》は、ことはを連れて大学《ここ》にやって来た。
英樹《ひでき》は、ことはが大学に行きたいのに行かせてやることができなかったのでなんとかしようと思っていた。
大学は楽しいぞ…
毎日、楽しい日々がつづくのだぞ…
一生の友ができるのだぞ…
…と言うて英樹《ひでき》はことはを押さえつけた。
英樹《ひでき》は、大学の人に対して『4月から行かせて下さい。』と頼んだ。
大学の人は『娘さんにぜひ来てほしい…』と答えた。
英樹《ひでき》は、大急ぎで入学のてつづきを取った。
それから数分後のことであった。
ことはは、ものすごく怒った表情で大学から出ていこうとした。
英樹《ひでき》は、ものすごくおたついた表情でことはに声をかけた。
「ことは、おいことは〜」
「なによ!!」
「おいことは、なにひとりで怒ってるのだよ?」
「おとーさん!!」
「なんだよぅ〜」
「なんで勝手なことをしたのよ!?」
「オレは、ことばが喜んでいる顔が見たいのだよ〜」
「アタシは、大学に行きたいと言うてないのよ!!」
「それじゃあ、どうするのだよ…ことはが大学にいかなかったら困るのは…」
「おとーさんだと言いたいのでしょ!!…ふざけるな!!あんたはドサイテーよ!!…ドサイテーよ!!」
ことはは、ものすごい血相で英樹《ひでき》を怒鳴りつけたあとその場から走って逃げ出した。
英樹《ひでき》は、にえきらない表情でことはの背中を見つめた。
またところ変わって、玉川町三反地《たまがわちょうさんたんち》にある支所(もとは役場)にて…
哲人《てつと》は、契約職員《ケーヤク》でショムのお仕事をしていた。
朝9時開始夕方4時終了で、お給料は毎月9万円である。
行き帰りは、大須伎《おおすぎ》から玉川支所までの間を特急バスで往復する…
毎日…家庭と支所《しょくば》を往復する暮らしを選んだ哲人《てつと》は、恋人を作って結婚したいと言う気持ちは頭になかった。
オレひとりがガマンがすればいい…
オレひとりがガマンすれば、みんながしあわせになれる…
…と哲人《てつと》はひとりつぶやきながら働いていた。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、ゆきさんたちが暮らしている特大豪邸にて…
家のダイニングテーブルにゆきさんと哲人《てつと》とことはとりのとまいの5人がいた。
英樹《ひでき》は、食卓にいなかった。
テーブルには、宅食で注文した料理が並んでいた。
5人は、ひとことも言わずに晩ゴハンを食べていた。
時は、夜9時過ぎであった。
またところ変わって、今治市共栄町《しないきょうえいちょう》の商店街にあるぎょうざ屋にて…
英樹《ひでき》は、ぎょうざダブルをサカナにどぎつい酒をのんでいた。
この時、英樹《ひでき》はきわめて危険な状態におちいったようだ。
そんな中であった。
英樹《ひでき》がのんでいるどぎつい酒が入っているボトルをとなりに座っていた客の女がてぇつけた。
こともあろうに、英樹《ひでき》のとなりに座っていた女はゆらさんだった。
英樹《ひでき》は、ものすごい血相で怒り狂った。
「オドレクソババア!!」
「何よぅ~」
「オレがのんでいる酒にてぇつけたな!!」
「うち、のみたいねん~」
「のみたいのだったら注文せえよ!!おかわりくださいと言えんのかよババア!!」
ゆらさんは、ものすごい怒った声で英樹《ひでき》に言うた。
「なんやねんもう!!うちのことをババアと言うたわね!!」
「ほんなら表へ出ろ!!」
「ジョートーよ!!」
またところ変わって、露地裏にて…
英樹《ひでき》とゆらさんは、ここで大ゲンカを繰り広げた。
「なんやねんあんたは!!」
「人がのんでいる酒にてぇつけたことをあやまれ!!」
「なんでうちばかりを攻撃するのよ!!」
「ふざけるな!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの顔を平手打ちで複数回に渡って激しくたたいた。
(ドサ!!)
ゆらさんがその場に倒れた。
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの身体を押さえつけた。
「やめて!!離して!!」
「ふざけるなクソババア!!」
「やめてぇ!!」
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんが着ている白のスカートの丈を激しく破いた。
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
「イヤ!!やめて!!やめて!!おとーちゃん!!ゆりねーちゃん!!ゆかねーちゃん!!ゆいねーちゃん!!ゆなねーちゃん!!ゆみねーちゃん!!」
「さわぐな!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
「痛い!!痛い!!」
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの顔を再び平手打ちでたたいた。
「おかーちゃん!!死にたくない!!死にたくない!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
それから数分後であった。
ゆらさんは、英樹《ひでき》に首をしめられて亡くなった。
英樹《ひでき》は、事件現場から走って逃げた。
しかし…
(キーッ!!ドスン!!)
英樹《ひでき》は、事件現場から200メートル先の道路で赤色のRX−7にはねられたあと即死した。
英樹《ひでき》に万が一が生じた時に備えて、ゆきさんに特大豪邸の所有名義で登録されていた。
…ので、ゆきさんたち5人は引き続き鴨部団地《かんべだんち》で暮らすことになった。
また、英樹には合計30兆円の生命保険がかけられていた。
受取人名義はゆきさんになっていたので、全額手にすることができた。
しかし、こんなだるい形で暮らして行くのはいかがなものでしょうか(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)
またところ変わって、今治市矢田にある大学の構内にて…
英樹《ひでき》は、ことはを連れて大学《ここ》にやって来た。
英樹《ひでき》は、ことはが大学に行きたいのに行かせてやることができなかったのでなんとかしようと思っていた。
大学は楽しいぞ…
毎日、楽しい日々がつづくのだぞ…
一生の友ができるのだぞ…
…と言うて英樹《ひでき》はことはを押さえつけた。
英樹《ひでき》は、大学の人に対して『4月から行かせて下さい。』と頼んだ。
大学の人は『娘さんにぜひ来てほしい…』と答えた。
英樹《ひでき》は、大急ぎで入学のてつづきを取った。
それから数分後のことであった。
ことはは、ものすごく怒った表情で大学から出ていこうとした。
英樹《ひでき》は、ものすごくおたついた表情でことはに声をかけた。
「ことは、おいことは〜」
「なによ!!」
「おいことは、なにひとりで怒ってるのだよ?」
「おとーさん!!」
「なんだよぅ〜」
「なんで勝手なことをしたのよ!?」
「オレは、ことばが喜んでいる顔が見たいのだよ〜」
「アタシは、大学に行きたいと言うてないのよ!!」
「それじゃあ、どうするのだよ…ことはが大学にいかなかったら困るのは…」
「おとーさんだと言いたいのでしょ!!…ふざけるな!!あんたはドサイテーよ!!…ドサイテーよ!!」
ことはは、ものすごい血相で英樹《ひでき》を怒鳴りつけたあとその場から走って逃げ出した。
英樹《ひでき》は、にえきらない表情でことはの背中を見つめた。
またところ変わって、玉川町三反地《たまがわちょうさんたんち》にある支所(もとは役場)にて…
哲人《てつと》は、契約職員《ケーヤク》でショムのお仕事をしていた。
朝9時開始夕方4時終了で、お給料は毎月9万円である。
行き帰りは、大須伎《おおすぎ》から玉川支所までの間を特急バスで往復する…
毎日…家庭と支所《しょくば》を往復する暮らしを選んだ哲人《てつと》は、恋人を作って結婚したいと言う気持ちは頭になかった。
オレひとりがガマンがすればいい…
オレひとりがガマンすれば、みんながしあわせになれる…
…と哲人《てつと》はひとりつぶやきながら働いていた。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、ゆきさんたちが暮らしている特大豪邸にて…
家のダイニングテーブルにゆきさんと哲人《てつと》とことはとりのとまいの5人がいた。
英樹《ひでき》は、食卓にいなかった。
テーブルには、宅食で注文した料理が並んでいた。
5人は、ひとことも言わずに晩ゴハンを食べていた。
時は、夜9時過ぎであった。
またところ変わって、今治市共栄町《しないきょうえいちょう》の商店街にあるぎょうざ屋にて…
英樹《ひでき》は、ぎょうざダブルをサカナにどぎつい酒をのんでいた。
この時、英樹《ひでき》はきわめて危険な状態におちいったようだ。
そんな中であった。
英樹《ひでき》がのんでいるどぎつい酒が入っているボトルをとなりに座っていた客の女がてぇつけた。
こともあろうに、英樹《ひでき》のとなりに座っていた女はゆらさんだった。
英樹《ひでき》は、ものすごい血相で怒り狂った。
「オドレクソババア!!」
「何よぅ~」
「オレがのんでいる酒にてぇつけたな!!」
「うち、のみたいねん~」
「のみたいのだったら注文せえよ!!おかわりくださいと言えんのかよババア!!」
ゆらさんは、ものすごい怒った声で英樹《ひでき》に言うた。
「なんやねんもう!!うちのことをババアと言うたわね!!」
「ほんなら表へ出ろ!!」
「ジョートーよ!!」
またところ変わって、露地裏にて…
英樹《ひでき》とゆらさんは、ここで大ゲンカを繰り広げた。
「なんやねんあんたは!!」
「人がのんでいる酒にてぇつけたことをあやまれ!!」
「なんでうちばかりを攻撃するのよ!!」
「ふざけるな!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの顔を平手打ちで複数回に渡って激しくたたいた。
(ドサ!!)
ゆらさんがその場に倒れた。
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの身体を押さえつけた。
「やめて!!離して!!」
「ふざけるなクソババア!!」
「やめてぇ!!」
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんが着ている白のスカートの丈を激しく破いた。
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)
「イヤ!!やめて!!やめて!!おとーちゃん!!ゆりねーちゃん!!ゆかねーちゃん!!ゆいねーちゃん!!ゆなねーちゃん!!ゆみねーちゃん!!」
「さわぐな!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
「痛い!!痛い!!」
思い切りブチ切れた英樹《ひでき》は、ゆらさんの顔を再び平手打ちでたたいた。
「おかーちゃん!!死にたくない!!死にたくない!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
それから数分後であった。
ゆらさんは、英樹《ひでき》に首をしめられて亡くなった。
英樹《ひでき》は、事件現場から走って逃げた。
しかし…
(キーッ!!ドスン!!)
英樹《ひでき》は、事件現場から200メートル先の道路で赤色のRX−7にはねられたあと即死した。
英樹《ひでき》に万が一が生じた時に備えて、ゆきさんに特大豪邸の所有名義で登録されていた。
…ので、ゆきさんたち5人は引き続き鴨部団地《かんべだんち》で暮らすことになった。
また、英樹には合計30兆円の生命保険がかけられていた。
受取人名義はゆきさんになっていたので、全額手にすることができた。
しかし、こんなだるい形で暮らして行くのはいかがなものでしょうか(ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ…)