乳房星(たらちねぼし)−1・0

【6番目のユ・ウ・ウ・ツ】

(カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)

時は、深夜11時半頃であった。

またところ変わって、JR大西駅のすぐ近くにある公園にて…

この時、駅のプラットホームに20両編成の貨物列車が通過した。

公園の中にあるレンタルのニッケンの個室トイレに温大《はると》と愛人《おんな》が入っていた。

こよいもまた、より激しい声が中から聞こえていた。

トイレの中にて…

温大《はると》と愛人《おんな》は、全裸《はだか》になって激しく求めていた。

「ああああああああああああああ!!温大《はると》!!温大《はると》!!」
「(愛人《おんな》)!!」
「温大《はると》、好きよ…愛してる…」
「(愛人《おんな》)…オレとサイコンしてくれ…婚約者《あのヤロー》と別れてくれ〜」
「もちろんよ〜」
「オレは、麻里子《ニョウボウ》とガキをすてた…(愛人《おんな》しかいねーんだよ〜」
「もちろんよ…」
「オレの子どもを生んでくれ〜」
「ああああああああああああああああ!!」

ふたりの激しい声が公園一帯に響いた。

この時であった。

作業服姿の酔っぱらいの男が公園にやって来た。

酔っぱらいの男がトイレの前にやって来た。

「おーい、帰ったぞ〜」

酔っぱらいの男は、トイレの入口の前で寝ぼけたことを言いながらドアを叩いた。

しかし、トイレの中にいる温大《はると》と愛人《おんな》はそんなことはおかまいなく身体《からだ》を求めあった。

温大《はると》と愛人《おんな》は、その後も延々と身体《からだ》を求めあった。

< 189 / 240 >

この作品をシェア

pagetop