乳房星(たらちねぼし)−1・0
【傷だらけの人生】
(ンゴゴゴゴ…パチッ…)
時は、10月3日の深夜3時8分頃であった。
私はラジオを聴きながら眠っていたが、自分のイビキで目をさました。
右耳についているイヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本のうたこころの歌』が聴こえていた。
この日は、人生応援ソングの特集が放送された。
一曲目の歌で鶴田浩二さんの歌で『傷だらけの人生』がイヤホンから流れた。
ラジオを聴いている私は、ぼんやりとした表情で考え事をしていた。
私は…
来た場所《ところ》をまちがえた…
三森《あのヤロー》(ハローワークの職員)は…
なんでこんなしょぼくれた場所《ところ》を紹介したのか…
いくら考えてみても答えは見つからなかった。
私はこの時、防衛大学校を卒業したばかりの頃を思い出した。
あれは、1970年の3月28日の夜だったと思う。
防衛大学校の卒業式を終えたあと、私は大急ぎで韓国へ向かう予定だった。
しかし、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》に在籍していた元教官(当時50歳・フツーのサラリーマン)から急な電話が来たので、足止めされた。
元教官は、つらそうな声で『オトートとカノジョが結婚することに不満があるから今すぐに来てくれ〜』と私に言うた。
元教官は、弟(30歳)が大学でしていたケンキューが世に認められたので表彰された…
弟が『ぼくのリロンはカンペキだ!!』と言うてねぼけている…
大学で知り合ったカノジョにプロポーズしてOKをもらった…
4月5日に挙げる挙式披露宴の主役をゆずれと言うから…
…とわけの分からないことを抜かした。
その上に、元教官は子持ち女と結婚したことが不満だとも言うた。
私にクソたわけたことをぐちゃぐちゃ言うた元教官は、私にどうしろと言いたいのか?
元教官がどうしてもと言うたので、私は仕方なく予定変更した。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、元教官の家にて…
家の広間のテーブルに私と元教官と元教官の妻(52歳)と連れ子(小3女の子と3歳男の子)と元教官の両親(80代)と弟(大学の研究所)と弟と結婚する予定のカノジョ(26歳)の両親がいた。
カノジョは、台所で晩ごはんを作っていた。
当時、22歳3〜4ヶ月の私は、ものすごくいらついた声で元教官に言うた。
「あの…教官!!」
「なんだよ〜」
「私は、飛行機に乗って韓国へ向かう予定だったのですよ!!」
「分かってるよ〜」
「分かっているのであれば、出発させてください!!」
「分かってるよ…だけど、オレは時間がないのだよね〜」
「時間がないって、どう言うことですか!?」
「だから…サチヤ(弟)とカノジョが結婚することが気に入らないからイライラしているのだよ!!」
「教官の言ってる言葉がよくわかりませんけど…」
「オレはオヤジからたのまれているのだぞ!!」
「だから、オトーサマからなにを頼まれているのですか?」
「サチヤをキドウシュウセイさせろと頼まれたのだよ!!」
私は、ものすごくいらついた表情で元教官に言うた。
「教官…教官!!」
「なんだよイワマツ〜」
「教官は、弟さんが大学で知り合ったカノジョと挙式披露宴をあげることがそんなに不満ですか!?」
「不満だからキドウシュウセイさせるのだよ〜」
「教官が言うているキドウシュウセイとはなんでしょうか!?」
「だから!!サチヤとマヤさん(カノジョ)の挙式披露宴の新郎さんの名前を変更させるといよんや!!」
「それじゃあ、せっかくふたりでたてたウェディングプランは壊すと言うことですか!?」
「サチヤをキドウシュウセイさせる方法はふたりがたてたウェディングプランを壊すしかないのだよ!!」
思い切りブチ切れた元教官は、弟に対して小鉢を投げつけた。
(ゴツーン!!)
元教官が投げつけた小鉢は、弟の右肩を直撃した。
弟は、怒った声で元教官に言うた。
「兄さん!!なんでぼくにものを投げつけるのだよ!!」
「サチヤ!!」
「なんだよ!!」
「オドレはどこのどこまでクソナマイキなガキだ!?」
「兄さん!!あんまりだよ!!ぼくとマヤの結婚にケチをつけたから許されない!!」
「やかましいだまれ!!」
「ふざけるな!!クソバカ!!」
「なんやオドレ!!ぶっ殺してやる!!」
「章弘《あきひろ》(元教官)!!サチヤ!!ふたりともおやめ!!」
この時、元教官の母親があいだに入って元教官と弟のケンカを止めた。
元教官の母親は、弟に対してものすごく怒った表情で言うた。
「サチヤ!!」
「なんだよ〜」
「サチヤは、おとーさんとおかーさんがどんな気持ちに置かれていると言うことが分かっていないわね!!」
「分からないよ!!」
「おまえが京都の大学に行くことができたのはだれのおかげだと思っているのよ!!おまえひとりのわがままのためににいさんがギセイになったと言うことがまだ分からないみたいね!!」
「だからと言って、あんまりだよ!!…にいさんはぼくが京都の大学に行ったことにケチつけた…ぼくとマヤが結婚することに対してもケチつけた…だから許さない!!」
「サチヤ!!」
この時、元教官の父親が弟に対しても怒号をあげた。
(ガーン!!)
元教官の父親は、グーで弟の頭を殴りつけたあとよりし烈な怒りをこめながら言うた。
「サチヤはどこのどこまでふざけているのだ!!」
「なんだよクソオヤジ!!」
「サチヤ!!」
「おとーさんやめて!!」
元教官の母親は、父親を止めたあと怒った声で弟に言うた。
「サチヤ!!おとーさんにあやまりなさい!!」
弟は、怒った声で言うた。
「なんであやまれと言うのだよ!!」
「おとーさんにあやまりなさいと言うたらあやまりなさい!!」
「あやまるのはここにいるよそ者だ!!」
思い切りブチ切れた弟は、私に対して殴りかかった。
「なにするのですか!?」
「あやまれ!!」
「サチヤ!!」
(ガーン!!ガーン!!ガーン!!)
思い切りブチ切れた元教官は、弟の頭をグーで10回以上殴りつけたあと『座れ!!』と言うて弟を座らせた。
私は、ものすごく怒った表情で元教官の両親に言うた。
「あの…すみませんけど…帰っていいですか?」
元教官の母親は、ものすごくオタついた表情で私に言うた。
「もう帰られるのですか?」
私は、ものすごく怒った表情で元教官の母親に言うた。
「帰らせてください!!」
元教官の母親は、ものすごく困った表情で私に言うた。
「ごめんなさい…サチヤとマヤさんのわがままのせいでご気分を害したことについてはあやまりますから…」
なんやオドレ!!
あやまりますからだと!!
よいよいクチが悪いのぉ〜
ものすごく怒った表情でつぶやいた私は、元教官の母親に対して『もう帰ります!!』と言うた。
「すみませんけど、帰らせてください!!」
「どうして帰るのですか?」
「ここにいたらイライラするから帰りたいのです!!」
「サチヤとマヤさんのわがままはうちらに非があるのです!!あやまりますから…はいごめんなさい…ごめんなさいと言いました!!」
元教官の母親が言うた言葉に対して、私は『なんや!!』と言うて怒った。
そらカチンとくるわ…
お子さまを正しい方向へみちびかせなければならない親御《おや》が言葉づかい悪いとはどう言うことぞ!?
元教官も元教官で、生徒たちに対して『言葉づかいに気をつけろ!!』と小うるさく言うておいて言葉づかいが悪いから話にならない!!
私は、ものすごく怒った表情で元教官の母親に言うた。
「すみませんけど、こんなイライラした場所にいたくないので帰してください!!」
元教官の母親は、ものすごく困った表情で私に言うた。
「イワマツさん、もうすぐお料理ができあがりますから…」
「帰してください!!」
「こ、今夜は遅いからここにいてください…」
「帰してください!!」
「せめて、晩ごはんだけでも食べてください…マヤさんはイワマツさんに手づくりの晩ごはんを食べてほしいと言うてるのです〜」
元教官は、あつかましい声で私に言うた。
「イワマツは、しあわせになりたいとは思わないのか?」
私は、ものすごく怒った声で言うた。
「教官!!それはどう言う意味でしょうか!?」
元教官は、ものすごくあつかましい声で言うた。
「だから、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》と防衛大学校でガマンガマンの勤勉ひとすじで通したから…」
「ガマンガマンの勤勉ひとすじで通したからしあわせになれと言う意味が分かりませんけど!!」
元教官は、ものすごくあつかましい声で私に言うた。
「それじゃあ、おまえは嫁はんと言うのか?」
私は、ものすごく怒った声で元教官に言うた。
「私はまだ22ですよ!!」
元教官は、ものすごくあつかましい声で私に言い返した。
「イワマツは陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》の時にガマンガマンでいたから恋をしてもいいよといよんや!!サチヤはケンキューにうつつをぬかしたクソバカだからマヤさんと別れさせるといよんや!!」
「断る!!」
「なんで断るのだ!?」
「断ると言うたら断る!!」
「なんで断るのだ!?」
「私は、結婚が決まったカップルさんを別れさせろとたのんだおぼえはございませんけど!!」
「おまえが嫁はんほしいと言うたからこの席をもうけたのだ!!」
「頼んでいません!!」
「おまえがさびしそうにしていたから一席作ったのだ!!」
「頼んでないのに勝手なことをしないでください!!」
「おれはお前のよろこぶ顔がみたいのだよ!!」
(ガーン!!)
この時、近くにいた元教官の妻が元教官の背中に小鉢をぶつけた。
元教官の妻は、ものすごく怒った声で夫を怒鳴りつけた。
「なによなによクソッタレテイシュ!!」
元教官は、ものすごく怒った声で妻に言うた。
「なんやオドレ!!」
「あなたこそなによろくでなし!!」
「おれのどこがろくでなしだ!!」
「あなたはこれで何度ヤクソクを破ったのよ!!」
「きょうは、もとの教え子をなんとかしてあげたいから予定変更したのだよ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたとサイコンして損したわよ!!」
私は、ものすごく怒った声で元教官の妻に言うた。
「あのすみませんけど!!」
「なんでしょうか!?」
「教官とサイコンして損したとはどう言う意味でしょうか!?」
「あなたにはカンケーないわよ!!きょうは(長女)がツーシンボーでオール5を取ったお祝いにみなとみらいの豪華ホテルにディナーに行く予定だったのよ!!あんたひとりのせいで予定がパーになったのよ!!」
「ちょっと待ってください!!私も予定をぶち壊されたのですよ!!」
「イワマツ…やめろ…」
「教官!!」
「なんだよぅ〜」
「教官の奥さまもクチが悪いようですね!!」
「だからあやまるよ~」
「教官!!」
思い切りブチ切れた私は、ショルダーバッグを持って家から出ようとした。
元教官は、私に対して『マヤさんの手料理はいらないのか?』と云うて止めた。
「帰してください!!」
「だったらひとくち味見するだけでもいいから…」
「断る!!」
「イワマツ、このままでいいのか…せっかくマヤさんがお前のために一生懸命になって料理を作っているのだぞ!!」
この時、近くにいた元教官の弟のカノジョの母親がものすごく困った表情で元教官に言うた。
「(元教官)さま…」
「なんでしょうか?」
「うちらは、サチヤさんとマヤを別れさせてくれとは頼んだけどイワマツさんとマヤを結ばせてくれとは言うてないのですが…」
「それじゃあ、イワマツに結婚するなと言いたいのですか!?」
元教官が言うた言葉に対して、弟のカノジョの母親はものすごく困った表情で言うた。
「イワマツさまはまだ22歳ですよ〜」
元教官は、怒った表情で弟のカノジョの母親に言い返した。
「22歳の男子は結婚するなと言うホーリツがどこにあるのですか!?」
「そう言う意味で言うたのじゃないのよ…早すぎるから時間を置いた方がいいのではと言うたのよ~」
「わしにメイレイする気か!?」
「メイレイしてないわよ…ウチラはイケンを言うたのよ!?」
「なんでイケンを言うた!?」
弟のカノジョの父親は、ものすごく困った表情で元教官に言うた。
「だから、20代の前半のうちにたくわえを作ったらどうかと言うたのだよ~」
「たくわえは、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》と防衛大学校で支給された分で十分にできている!!」
カノジョの母親は、消極的な表情で言うた。
「それだけでは不十分よ〜」
「それはどう言うことですか!?」
「結婚したら費用がさらに増えるから…」
「だまれ!!それ以上イケンするな!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれ!!だまれと言うたらだまれ!!」
このあと、元教官はわけの分からない言葉を言いながら暴れまわった。
思い切りブチ切れた私は、ショルダーバッグを持って家から出て行った。
オドレらふざけるな!!
私は、今も元教官の家に対してよりし烈なうらみを抱えている…
それと同時に、日本《このくに》で暮らしていくことに対して違和感を感じている…
重ねて書くけど、私は故人《セヴァスチャンじいさん》が遺《のこ》した公正証書《ユイゴン》で恋愛・結婚するなと書かれたので恋愛・結婚はできないようになっている…
いつ結婚するのかと聞かれてもお答えすることはできません…としるしておく。
時は、10月3日の深夜3時8分頃であった。
私はラジオを聴きながら眠っていたが、自分のイビキで目をさました。
右耳についているイヤホンからNHKラジオ第一放送で放送されている『ラジオ深夜便』の3時台のコーナー『日本のうたこころの歌』が聴こえていた。
この日は、人生応援ソングの特集が放送された。
一曲目の歌で鶴田浩二さんの歌で『傷だらけの人生』がイヤホンから流れた。
ラジオを聴いている私は、ぼんやりとした表情で考え事をしていた。
私は…
来た場所《ところ》をまちがえた…
三森《あのヤロー》(ハローワークの職員)は…
なんでこんなしょぼくれた場所《ところ》を紹介したのか…
いくら考えてみても答えは見つからなかった。
私はこの時、防衛大学校を卒業したばかりの頃を思い出した。
あれは、1970年の3月28日の夜だったと思う。
防衛大学校の卒業式を終えたあと、私は大急ぎで韓国へ向かう予定だった。
しかし、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》に在籍していた元教官(当時50歳・フツーのサラリーマン)から急な電話が来たので、足止めされた。
元教官は、つらそうな声で『オトートとカノジョが結婚することに不満があるから今すぐに来てくれ〜』と私に言うた。
元教官は、弟(30歳)が大学でしていたケンキューが世に認められたので表彰された…
弟が『ぼくのリロンはカンペキだ!!』と言うてねぼけている…
大学で知り合ったカノジョにプロポーズしてOKをもらった…
4月5日に挙げる挙式披露宴の主役をゆずれと言うから…
…とわけの分からないことを抜かした。
その上に、元教官は子持ち女と結婚したことが不満だとも言うた。
私にクソたわけたことをぐちゃぐちゃ言うた元教官は、私にどうしろと言いたいのか?
元教官がどうしてもと言うたので、私は仕方なく予定変更した。
時は、夜7時過ぎであった。
ところ変わって、元教官の家にて…
家の広間のテーブルに私と元教官と元教官の妻(52歳)と連れ子(小3女の子と3歳男の子)と元教官の両親(80代)と弟(大学の研究所)と弟と結婚する予定のカノジョ(26歳)の両親がいた。
カノジョは、台所で晩ごはんを作っていた。
当時、22歳3〜4ヶ月の私は、ものすごくいらついた声で元教官に言うた。
「あの…教官!!」
「なんだよ〜」
「私は、飛行機に乗って韓国へ向かう予定だったのですよ!!」
「分かってるよ〜」
「分かっているのであれば、出発させてください!!」
「分かってるよ…だけど、オレは時間がないのだよね〜」
「時間がないって、どう言うことですか!?」
「だから…サチヤ(弟)とカノジョが結婚することが気に入らないからイライラしているのだよ!!」
「教官の言ってる言葉がよくわかりませんけど…」
「オレはオヤジからたのまれているのだぞ!!」
「だから、オトーサマからなにを頼まれているのですか?」
「サチヤをキドウシュウセイさせろと頼まれたのだよ!!」
私は、ものすごくいらついた表情で元教官に言うた。
「教官…教官!!」
「なんだよイワマツ〜」
「教官は、弟さんが大学で知り合ったカノジョと挙式披露宴をあげることがそんなに不満ですか!?」
「不満だからキドウシュウセイさせるのだよ〜」
「教官が言うているキドウシュウセイとはなんでしょうか!?」
「だから!!サチヤとマヤさん(カノジョ)の挙式披露宴の新郎さんの名前を変更させるといよんや!!」
「それじゃあ、せっかくふたりでたてたウェディングプランは壊すと言うことですか!?」
「サチヤをキドウシュウセイさせる方法はふたりがたてたウェディングプランを壊すしかないのだよ!!」
思い切りブチ切れた元教官は、弟に対して小鉢を投げつけた。
(ゴツーン!!)
元教官が投げつけた小鉢は、弟の右肩を直撃した。
弟は、怒った声で元教官に言うた。
「兄さん!!なんでぼくにものを投げつけるのだよ!!」
「サチヤ!!」
「なんだよ!!」
「オドレはどこのどこまでクソナマイキなガキだ!?」
「兄さん!!あんまりだよ!!ぼくとマヤの結婚にケチをつけたから許されない!!」
「やかましいだまれ!!」
「ふざけるな!!クソバカ!!」
「なんやオドレ!!ぶっ殺してやる!!」
「章弘《あきひろ》(元教官)!!サチヤ!!ふたりともおやめ!!」
この時、元教官の母親があいだに入って元教官と弟のケンカを止めた。
元教官の母親は、弟に対してものすごく怒った表情で言うた。
「サチヤ!!」
「なんだよ〜」
「サチヤは、おとーさんとおかーさんがどんな気持ちに置かれていると言うことが分かっていないわね!!」
「分からないよ!!」
「おまえが京都の大学に行くことができたのはだれのおかげだと思っているのよ!!おまえひとりのわがままのためににいさんがギセイになったと言うことがまだ分からないみたいね!!」
「だからと言って、あんまりだよ!!…にいさんはぼくが京都の大学に行ったことにケチつけた…ぼくとマヤが結婚することに対してもケチつけた…だから許さない!!」
「サチヤ!!」
この時、元教官の父親が弟に対しても怒号をあげた。
(ガーン!!)
元教官の父親は、グーで弟の頭を殴りつけたあとよりし烈な怒りをこめながら言うた。
「サチヤはどこのどこまでふざけているのだ!!」
「なんだよクソオヤジ!!」
「サチヤ!!」
「おとーさんやめて!!」
元教官の母親は、父親を止めたあと怒った声で弟に言うた。
「サチヤ!!おとーさんにあやまりなさい!!」
弟は、怒った声で言うた。
「なんであやまれと言うのだよ!!」
「おとーさんにあやまりなさいと言うたらあやまりなさい!!」
「あやまるのはここにいるよそ者だ!!」
思い切りブチ切れた弟は、私に対して殴りかかった。
「なにするのですか!?」
「あやまれ!!」
「サチヤ!!」
(ガーン!!ガーン!!ガーン!!)
思い切りブチ切れた元教官は、弟の頭をグーで10回以上殴りつけたあと『座れ!!』と言うて弟を座らせた。
私は、ものすごく怒った表情で元教官の両親に言うた。
「あの…すみませんけど…帰っていいですか?」
元教官の母親は、ものすごくオタついた表情で私に言うた。
「もう帰られるのですか?」
私は、ものすごく怒った表情で元教官の母親に言うた。
「帰らせてください!!」
元教官の母親は、ものすごく困った表情で私に言うた。
「ごめんなさい…サチヤとマヤさんのわがままのせいでご気分を害したことについてはあやまりますから…」
なんやオドレ!!
あやまりますからだと!!
よいよいクチが悪いのぉ〜
ものすごく怒った表情でつぶやいた私は、元教官の母親に対して『もう帰ります!!』と言うた。
「すみませんけど、帰らせてください!!」
「どうして帰るのですか?」
「ここにいたらイライラするから帰りたいのです!!」
「サチヤとマヤさんのわがままはうちらに非があるのです!!あやまりますから…はいごめんなさい…ごめんなさいと言いました!!」
元教官の母親が言うた言葉に対して、私は『なんや!!』と言うて怒った。
そらカチンとくるわ…
お子さまを正しい方向へみちびかせなければならない親御《おや》が言葉づかい悪いとはどう言うことぞ!?
元教官も元教官で、生徒たちに対して『言葉づかいに気をつけろ!!』と小うるさく言うておいて言葉づかいが悪いから話にならない!!
私は、ものすごく怒った表情で元教官の母親に言うた。
「すみませんけど、こんなイライラした場所にいたくないので帰してください!!」
元教官の母親は、ものすごく困った表情で私に言うた。
「イワマツさん、もうすぐお料理ができあがりますから…」
「帰してください!!」
「こ、今夜は遅いからここにいてください…」
「帰してください!!」
「せめて、晩ごはんだけでも食べてください…マヤさんはイワマツさんに手づくりの晩ごはんを食べてほしいと言うてるのです〜」
元教官は、あつかましい声で私に言うた。
「イワマツは、しあわせになりたいとは思わないのか?」
私は、ものすごく怒った声で言うた。
「教官!!それはどう言う意味でしょうか!?」
元教官は、ものすごくあつかましい声で言うた。
「だから、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》と防衛大学校でガマンガマンの勤勉ひとすじで通したから…」
「ガマンガマンの勤勉ひとすじで通したからしあわせになれと言う意味が分かりませんけど!!」
元教官は、ものすごくあつかましい声で私に言うた。
「それじゃあ、おまえは嫁はんと言うのか?」
私は、ものすごく怒った声で元教官に言うた。
「私はまだ22ですよ!!」
元教官は、ものすごくあつかましい声で私に言い返した。
「イワマツは陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》の時にガマンガマンでいたから恋をしてもいいよといよんや!!サチヤはケンキューにうつつをぬかしたクソバカだからマヤさんと別れさせるといよんや!!」
「断る!!」
「なんで断るのだ!?」
「断ると言うたら断る!!」
「なんで断るのだ!?」
「私は、結婚が決まったカップルさんを別れさせろとたのんだおぼえはございませんけど!!」
「おまえが嫁はんほしいと言うたからこの席をもうけたのだ!!」
「頼んでいません!!」
「おまえがさびしそうにしていたから一席作ったのだ!!」
「頼んでないのに勝手なことをしないでください!!」
「おれはお前のよろこぶ顔がみたいのだよ!!」
(ガーン!!)
この時、近くにいた元教官の妻が元教官の背中に小鉢をぶつけた。
元教官の妻は、ものすごく怒った声で夫を怒鳴りつけた。
「なによなによクソッタレテイシュ!!」
元教官は、ものすごく怒った声で妻に言うた。
「なんやオドレ!!」
「あなたこそなによろくでなし!!」
「おれのどこがろくでなしだ!!」
「あなたはこれで何度ヤクソクを破ったのよ!!」
「きょうは、もとの教え子をなんとかしてあげたいから予定変更したのだよ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたとサイコンして損したわよ!!」
私は、ものすごく怒った声で元教官の妻に言うた。
「あのすみませんけど!!」
「なんでしょうか!?」
「教官とサイコンして損したとはどう言う意味でしょうか!?」
「あなたにはカンケーないわよ!!きょうは(長女)がツーシンボーでオール5を取ったお祝いにみなとみらいの豪華ホテルにディナーに行く予定だったのよ!!あんたひとりのせいで予定がパーになったのよ!!」
「ちょっと待ってください!!私も予定をぶち壊されたのですよ!!」
「イワマツ…やめろ…」
「教官!!」
「なんだよぅ〜」
「教官の奥さまもクチが悪いようですね!!」
「だからあやまるよ~」
「教官!!」
思い切りブチ切れた私は、ショルダーバッグを持って家から出ようとした。
元教官は、私に対して『マヤさんの手料理はいらないのか?』と云うて止めた。
「帰してください!!」
「だったらひとくち味見するだけでもいいから…」
「断る!!」
「イワマツ、このままでいいのか…せっかくマヤさんがお前のために一生懸命になって料理を作っているのだぞ!!」
この時、近くにいた元教官の弟のカノジョの母親がものすごく困った表情で元教官に言うた。
「(元教官)さま…」
「なんでしょうか?」
「うちらは、サチヤさんとマヤを別れさせてくれとは頼んだけどイワマツさんとマヤを結ばせてくれとは言うてないのですが…」
「それじゃあ、イワマツに結婚するなと言いたいのですか!?」
元教官が言うた言葉に対して、弟のカノジョの母親はものすごく困った表情で言うた。
「イワマツさまはまだ22歳ですよ〜」
元教官は、怒った表情で弟のカノジョの母親に言い返した。
「22歳の男子は結婚するなと言うホーリツがどこにあるのですか!?」
「そう言う意味で言うたのじゃないのよ…早すぎるから時間を置いた方がいいのではと言うたのよ~」
「わしにメイレイする気か!?」
「メイレイしてないわよ…ウチラはイケンを言うたのよ!?」
「なんでイケンを言うた!?」
弟のカノジョの父親は、ものすごく困った表情で元教官に言うた。
「だから、20代の前半のうちにたくわえを作ったらどうかと言うたのだよ~」
「たくわえは、陸上自衛隊少年工科学校《りくじのだんしこう》と防衛大学校で支給された分で十分にできている!!」
カノジョの母親は、消極的な表情で言うた。
「それだけでは不十分よ〜」
「それはどう言うことですか!?」
「結婚したら費用がさらに増えるから…」
「だまれ!!それ以上イケンするな!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれ!!だまれと言うたらだまれ!!」
このあと、元教官はわけの分からない言葉を言いながら暴れまわった。
思い切りブチ切れた私は、ショルダーバッグを持って家から出て行った。
オドレらふざけるな!!
私は、今も元教官の家に対してよりし烈なうらみを抱えている…
それと同時に、日本《このくに》で暮らしていくことに対して違和感を感じている…
重ねて書くけど、私は故人《セヴァスチャンじいさん》が遺《のこ》した公正証書《ユイゴン》で恋愛・結婚するなと書かれたので恋愛・結婚はできないようになっている…
いつ結婚するのかと聞かれてもお答えすることはできません…としるしておく。