乳房星(たらちねぼし)−1・0
【人形(おもちゃ)】
(ピーッ…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…ゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトンゴトン…)
時は、10月11日の午前9時過ぎだった。
私は、JR福知山駅から宝塚線の電車に乗って再び旅に出た。
私は、途中のJR宝塚駅で電車を降りた。
ショルダーバッグを持って電車から降りた私は、改札口を通って外へ出たあと左腕につけているカシオのデジタルウォッチ(腕時計)を見た。
時計は、10時41分と表示されていた。
それから15分後であった。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、駅から60歩先にある通りにいた。
この時であった。
私がいる場所から50歩先にある電話ボックスにいる番頭《ばんと》はんを目撃した。
なんで…
なんで番頭《ばんと》はんがここにいるのだ…
私は、顔が真っ青になった。
私は、ゆっくりと歩いて電話ボックスの手前にある『ごきぶりホイホイ』の広告がついている電柱に隠れた。
番頭《ばんと》はんは…
どこへ電話をかけているのか…
私は、番頭《ばんと》はんが電話をかけている様子を聞き耳立てて聞いた。
「ああもしもし飯豊会長《かいちょうはん》、竹宮でおます…どうもごぶさたしてます…先日は、なにかとお世話になりました…ああ飯豊会長《かいちょうはん》、この間の御曹司《クソガキ》を始末しやした…ええ…飯豊会長《かいちょうはん》から受けた恩をアダで返したので、大和川《かわ》へドラム缶ごと落としやした…ああ、次のターゲットは…マンネンインと言う男です…へえ…名古屋でカップルを殺したグループのリーダーの男です…マンネンインは誰のおかげで助かったのかと言うことが分からない男でおます…マンネンインの時も飯豊会長《かいちょうはん》が根回ししてくださいましたね…マンネンインのヤローは、飯豊会長《かいちょうはん》はんの恩をきれいに忘れている男でおます…どないしまひょか?」
番頭《ばんと》はんは、山積みされている10円玉を投入口に8枚入れたあとちびたえんぴつでメモ書きしながら話をした。
「ああそれとですね、もう一つこなな話を聞きやした…ジョウネンジのヤローがお見合いパーティで知り合った女性にストーカーしていたようです…飯豊会長《かいちょうはん》、聞いてますか?…飯豊会長《かいちょうはん》の情婦《レコ》だった女性でおます…ジョウネンジのヤローが飯豊会長《かいちょうはん》の情婦《レコ》をストーカーしていたのですよ…それ聞いてどない思いまっか?…ジョウネンジのヤローも、田嶋《うち》の上納金《ゼニ》をドロボーしたあと逃げた男ですよ…早いうちに始末した方がいいと思いますけど…飯豊会長《かいちょうはん》、聞いてまっか?…サツはたよりにならん…どないにいうてもケーコクで終わらせるだけや…日本のケーサツは、国民の生命財産を守ると言うておいてダラダラしてるだけですよ…せやから、ワテらでジョウネンジを始末するしかあらへんねん…飯豊会長《かいちょうはん》…今どちらにいますか?…ああ…京都にいますか…わかりやした…ほな、今夜8時にどうでおますか?…へえ…へえ…」
番頭《ばんと》はんは、このあと受話器ごしにいる飯豊会長《かいちょうはん》と打ち合わせを始めた。
どうしよう…
えげつないやりとりを聞いてしまった…
あの様子では…
番頭《ばんと》はんが…
より過激な行動に踏みきるかもしれない…
どうしたらいいのだ…
私は、ゆっくりとした足取りで現場から立ち去った。
それから80分後であった。
私は、JR宝塚駅の待合室のベンチに座って身体を休めていた。
この時であった。
ドナ姐《ねえ》はんの置屋にいたコンパニオンさんと会った。
コンパニオンさんは、私に対してドナ姐《ねえ》はんが九州へ行ったことを伝えた。
急がなきゃ…
(ゴーッ…)
時は、夜7時過ぎであった。
私は、大阪伊丹国際空港から最終の福岡行きの全日空機に乗って再び旅に出た。
機内にて…
私は、ひどくソワソワした表情で窓に写る風景を見つめながらつぶやいた。
急がなきゃ…
時間がない…
ドナ姐《ねえ》はんを早く見つけないと…
手遅れになる…
ドナ姐《ねえ》はんと会ったあと、すぐに韓国へ行こう…
マァマのいる韓国へ行きたい…
マァマに会いたい…
マァマは、どこにいるのか…
マァマ…
マァマ…
その前に…
ドナ姐《ねえ》はんを見つけなきゃ…
時は、10月11日の午前9時過ぎだった。
私は、JR福知山駅から宝塚線の電車に乗って再び旅に出た。
私は、途中のJR宝塚駅で電車を降りた。
ショルダーバッグを持って電車から降りた私は、改札口を通って外へ出たあと左腕につけているカシオのデジタルウォッチ(腕時計)を見た。
時計は、10時41分と表示されていた。
それから15分後であった。
ショルダーバッグを持って歩いている私は、駅から60歩先にある通りにいた。
この時であった。
私がいる場所から50歩先にある電話ボックスにいる番頭《ばんと》はんを目撃した。
なんで…
なんで番頭《ばんと》はんがここにいるのだ…
私は、顔が真っ青になった。
私は、ゆっくりと歩いて電話ボックスの手前にある『ごきぶりホイホイ』の広告がついている電柱に隠れた。
番頭《ばんと》はんは…
どこへ電話をかけているのか…
私は、番頭《ばんと》はんが電話をかけている様子を聞き耳立てて聞いた。
「ああもしもし飯豊会長《かいちょうはん》、竹宮でおます…どうもごぶさたしてます…先日は、なにかとお世話になりました…ああ飯豊会長《かいちょうはん》、この間の御曹司《クソガキ》を始末しやした…ええ…飯豊会長《かいちょうはん》から受けた恩をアダで返したので、大和川《かわ》へドラム缶ごと落としやした…ああ、次のターゲットは…マンネンインと言う男です…へえ…名古屋でカップルを殺したグループのリーダーの男です…マンネンインは誰のおかげで助かったのかと言うことが分からない男でおます…マンネンインの時も飯豊会長《かいちょうはん》が根回ししてくださいましたね…マンネンインのヤローは、飯豊会長《かいちょうはん》はんの恩をきれいに忘れている男でおます…どないしまひょか?」
番頭《ばんと》はんは、山積みされている10円玉を投入口に8枚入れたあとちびたえんぴつでメモ書きしながら話をした。
「ああそれとですね、もう一つこなな話を聞きやした…ジョウネンジのヤローがお見合いパーティで知り合った女性にストーカーしていたようです…飯豊会長《かいちょうはん》、聞いてますか?…飯豊会長《かいちょうはん》の情婦《レコ》だった女性でおます…ジョウネンジのヤローが飯豊会長《かいちょうはん》の情婦《レコ》をストーカーしていたのですよ…それ聞いてどない思いまっか?…ジョウネンジのヤローも、田嶋《うち》の上納金《ゼニ》をドロボーしたあと逃げた男ですよ…早いうちに始末した方がいいと思いますけど…飯豊会長《かいちょうはん》、聞いてまっか?…サツはたよりにならん…どないにいうてもケーコクで終わらせるだけや…日本のケーサツは、国民の生命財産を守ると言うておいてダラダラしてるだけですよ…せやから、ワテらでジョウネンジを始末するしかあらへんねん…飯豊会長《かいちょうはん》…今どちらにいますか?…ああ…京都にいますか…わかりやした…ほな、今夜8時にどうでおますか?…へえ…へえ…」
番頭《ばんと》はんは、このあと受話器ごしにいる飯豊会長《かいちょうはん》と打ち合わせを始めた。
どうしよう…
えげつないやりとりを聞いてしまった…
あの様子では…
番頭《ばんと》はんが…
より過激な行動に踏みきるかもしれない…
どうしたらいいのだ…
私は、ゆっくりとした足取りで現場から立ち去った。
それから80分後であった。
私は、JR宝塚駅の待合室のベンチに座って身体を休めていた。
この時であった。
ドナ姐《ねえ》はんの置屋にいたコンパニオンさんと会った。
コンパニオンさんは、私に対してドナ姐《ねえ》はんが九州へ行ったことを伝えた。
急がなきゃ…
(ゴーッ…)
時は、夜7時過ぎであった。
私は、大阪伊丹国際空港から最終の福岡行きの全日空機に乗って再び旅に出た。
機内にて…
私は、ひどくソワソワした表情で窓に写る風景を見つめながらつぶやいた。
急がなきゃ…
時間がない…
ドナ姐《ねえ》はんを早く見つけないと…
手遅れになる…
ドナ姐《ねえ》はんと会ったあと、すぐに韓国へ行こう…
マァマのいる韓国へ行きたい…
マァマに会いたい…
マァマは、どこにいるのか…
マァマ…
マァマ…
その前に…
ドナ姐《ねえ》はんを見つけなきゃ…