乳房星(たらちねぼし)−1・0
【時代】
ところ変わって、ハットルグリムス教会のチャペルにて…
私たち一行は、大番頭《おおばんと》はんと事務長《じむちょう》はんと宮出さんとケントさん夫妻と合流した。
大番頭《おおばんと》はんは、私たちが無事に到着できたことをよろこんだ。
「ああ、みなさまご到着しましたね…よかったよかった…」
これでイワマツグループのメンバーたちが全員そろった。
このあとすぐに神さまに感謝するミサを挙行した。
全メンバーたちは、祭壇の前で聖書をひらいてアイスランド語で聖書の一節をエイショウした。
聖書をエイショウしたあと、パイプオルガンの演奏に合わせて賛美歌《さんびか》を合唱した。
夕方5時頃であった。
全メンバーたちは、ハットルグリムス教会から特大バスに乗ってレイキャヴィーク空港ヘ向かった。
レイキャヴィーク空港に到着したのは夕方5時半頃であった。
特大バスから降りたメンバーたちは、ヴォンヴァルディア機に乗り込んだ。
メンバーたちが乗り込んだヴォンヴァルディア機は、アイスランド北部の北極圏に浮かぶ島・グリムスエイ島へ向かった。
グリムスエイ島…
北極圏内に浮かぶ小さな島で人口は100人…
野鳥・パフィンの楽園…
ヴォンヴァルディア機に乗っているメンバーたちは、ひとことも言わずに窓に写る風景を見つめていた。
私は、CDウォークマンで歌を聴きながら窓に写る氷河を見つめていた。
イヤホンから薬師丸ひろ子さんの全曲集のCDに収録されている歌が流れていた。
『夢の途中(セーラー服と機関銃の元うた)』『探偵物語』『メインテーマ』『紳士同盟』『あなたをもっと知りたくて』『語り継ぐ愛に』『元気を出して』『時代』…
その中で私は、中島みゆきさんの作詞作曲の歌で『時代』を一曲リピートにセットして聴いた。
私は、窓に写る氷河を見つめながら考えごとをしていた。
時は、夜8時半頃であった。
イワマツグループのメンバーたちは、島にある5階建ての洋館に到着した。
メンバーたちは、洋館に入る前に玄関の前に集まった。
このあと、『イワマツ回漕店』の看板を取りつける儀式を挙行する予定である。
私は、大番頭《おおばんと》はんからむらさきのふろしき包みにくるまれている看板を受け取った。
包みをといたあと、ドアの右のかべに『イワマツ回漕店』の看板をゆっくりと取りつけた。
最後に、大番頭《おおばんと》はんの音頭による三本締《てじめ》で儀式をしめくくった。
その後、イワマツグループのメンバーたちは洋館に入った。
洋館の入り口に立っている私は、ぼんやりとした表情で冬の星座がきらめいている夜空をながめていた。
洋館の窓に、灯りがぽつりぽつりと灯った。
灯りが灯った洋館と星空を見つめている私は、静かにつぶやいた。
明日からは…
イワマツの当主《オーナー》としての日々が始まる…
だから…
過去《むかし》をふりかえるのはやめにしよう。
私たち一行は、大番頭《おおばんと》はんと事務長《じむちょう》はんと宮出さんとケントさん夫妻と合流した。
大番頭《おおばんと》はんは、私たちが無事に到着できたことをよろこんだ。
「ああ、みなさまご到着しましたね…よかったよかった…」
これでイワマツグループのメンバーたちが全員そろった。
このあとすぐに神さまに感謝するミサを挙行した。
全メンバーたちは、祭壇の前で聖書をひらいてアイスランド語で聖書の一節をエイショウした。
聖書をエイショウしたあと、パイプオルガンの演奏に合わせて賛美歌《さんびか》を合唱した。
夕方5時頃であった。
全メンバーたちは、ハットルグリムス教会から特大バスに乗ってレイキャヴィーク空港ヘ向かった。
レイキャヴィーク空港に到着したのは夕方5時半頃であった。
特大バスから降りたメンバーたちは、ヴォンヴァルディア機に乗り込んだ。
メンバーたちが乗り込んだヴォンヴァルディア機は、アイスランド北部の北極圏に浮かぶ島・グリムスエイ島へ向かった。
グリムスエイ島…
北極圏内に浮かぶ小さな島で人口は100人…
野鳥・パフィンの楽園…
ヴォンヴァルディア機に乗っているメンバーたちは、ひとことも言わずに窓に写る風景を見つめていた。
私は、CDウォークマンで歌を聴きながら窓に写る氷河を見つめていた。
イヤホンから薬師丸ひろ子さんの全曲集のCDに収録されている歌が流れていた。
『夢の途中(セーラー服と機関銃の元うた)』『探偵物語』『メインテーマ』『紳士同盟』『あなたをもっと知りたくて』『語り継ぐ愛に』『元気を出して』『時代』…
その中で私は、中島みゆきさんの作詞作曲の歌で『時代』を一曲リピートにセットして聴いた。
私は、窓に写る氷河を見つめながら考えごとをしていた。
時は、夜8時半頃であった。
イワマツグループのメンバーたちは、島にある5階建ての洋館に到着した。
メンバーたちは、洋館に入る前に玄関の前に集まった。
このあと、『イワマツ回漕店』の看板を取りつける儀式を挙行する予定である。
私は、大番頭《おおばんと》はんからむらさきのふろしき包みにくるまれている看板を受け取った。
包みをといたあと、ドアの右のかべに『イワマツ回漕店』の看板をゆっくりと取りつけた。
最後に、大番頭《おおばんと》はんの音頭による三本締《てじめ》で儀式をしめくくった。
その後、イワマツグループのメンバーたちは洋館に入った。
洋館の入り口に立っている私は、ぼんやりとした表情で冬の星座がきらめいている夜空をながめていた。
洋館の窓に、灯りがぽつりぽつりと灯った。
灯りが灯った洋館と星空を見つめている私は、静かにつぶやいた。
明日からは…
イワマツの当主《オーナー》としての日々が始まる…
だから…
過去《むかし》をふりかえるのはやめにしよう。