乳房星(たらちねぼし)−1・0

【冬のリヴィエラ・その2】

時は、北欧時間の3月27日の正午過ぎであった。

A・Bの2班のメンバーたちは、北欧・ノルウェーの首都オスロにいた。

この日の午前中は、オスロ中心部のハウスマン通りにある関連会社のオフィスビルの建設現場を視察した。

メンバーたちは、設計図を開いて、現場の人たちと一緒に工事の進ちょく状況の聞き取りなどをした。

この日のスケジュールは、正午に終了した。

ところ変わって、オスロ中心部の北西側にあるヴィゲーラン公園にて…

午前中の予定を終えたA・Bの2班のメンバーたちは、公園の敷地内をゆったりとした足取りで散策した。

私たちは、彫刻家・グスタフヴィゲーランが制作した石像が立ちならんでいるコーナーへ行った。

敷地内には、212体の石像が立ちならんでいた。

女と男、妻と夫、母と子…

さまざまな性と生が入り組んでいる石像群が立ちならんでいた。

そんな中で、私はてっぺんに立っているモノリス(シンボルタワー)をじっと見つめた。

老若男女121人が生まれたままの姿で激しく絡み合っている。

121人の老若男女《ろうにゃくなんにょ》たちは、一体なにを求めて群がっているのか?

私は、そんなことを想いながらモノリスをながめていた。

3月28日のことであった。

A・Bの2班のメンバーたちは、ノルウェー第2の都市・ヴェルゲンでお仕事をしていた。

午前中、ヴェルゲン駅の近くにある関連会社のビルの工事現場の視察をした。

午後の予定は、ブリッゲロフテ&ステューエネ(ノルウェー料理のレストラン)へ行って、AとBの2班のメンバーで会合を開く予定である。

時は、12時40分頃のことであった。

ところ変わって、ブリッゲロフテ&ステューエネの店内にて…

メンバーたちは、所定の席についてランチ前の会合を開いた。

この時、フランソワさんが私の結婚の方針が決まったことを伝えた。

フランソワさんは改めて私の結婚はお見合い結婚に限ると伝えたあと、お嫁さん候補の女の子を幼少の身体から育てて、成人年齢に到達した時にお見合いをすることを伝えた。

具体的なスケジュールは『秘密事項』につき口外厳禁である。

会合が終了したあと、メンバーたちはノルウェー料理でランチを摂った。

時は午後2時半頃であった。

ところ変わって、街の東側にあるフロイエン山の展望台にて…

A・Bの2班のメンバーたちはフロイエン山の展望台に行った。

フロイエン山は、標高425メートル…

徳島の眉山や高松の屋島の山頂と同じ高さである。

この日は、雲ひとつない澄み切った青空が広がっていた。

遠くに見えるフィヨルド(海岸線)がはっきりと写っていた。

A・Bの2班のメンバーたちは、展望台から見える街の風景をながめながら何を考えていたのか?
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