熱愛発覚中
牛島さんに手をひかれて、こっそりとパーティー会場を後にした。

彼の後ろ姿を見送った後で渡されたカードキーに視線を落とすと、
「３９０２号…で、あっているのか？」

そこに表示されている数字を読んだ。

近くにいた従業員にカードキーに表示されている数字の確認をしてもらうと、正解だった。

パーティー会場を出たその足でエレベーターに乗ると、３９階へと向かった。

エレベーターが３９階に到着すると、壁にあるプレートの数字とカードキーの数字を確認すると部屋へと足を向かわせた。

「ーーここか…」

ドアの横のセンサーにカードキーを置くと、ガチャッと音がしてドアが開いたのがわかった。

私はドアを開けると、部屋の中に足を踏み入れた。

「すごいな、スイートルームなんだ…」

少し前の自分だったらスイートルームに入ることは愚か、このホテルに泊まることもなかっただろうなとそんなことを思った。
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