熱愛発覚中

鏡があったので視線を向けると…その中にいた私は、泣いていた。

自分でも泣いているとは思ってもみなかったので、シャワーコックをひねった。

お湯が雨のように降ってきて、私の全身を濡らした。

期間限定のはずだったのに、１年間だけだったはずなのに…何でこうなってしまったのだろうか？

結婚は勢いじゃなくて、恋だとか愛だとかで証明すると言っていたはずなのに…どこで間違ってしまったのだろうか？

牛島さんはサバサバしている私を気に入ったから相手に選んだと言ったはずなのに、今の私は牛島さんが言っていた自分とは遠過ぎて…そう思ったら、自分がいろいろと惨めに見えてきた。

喧嘩になりたくないから、関係を壊したくないから、自分が我慢すればいいなんて…どうすれば正解なのか、何をすれば元に戻ることができるのだろうか？

「ーー私は、何をどうしたいんだろう…？」

そう呟いたところで答えが出るならば、誰も苦労はしないだろう。