熱愛発覚中
バスルームを出ると、パウダールームに立ってバスタオルで濡れた髪の毛と躰を拭いた。

ドライヤーで髪を乾かすと、バスローブを身に着けた。

「ーー男なんてシャボン玉、か…」

どこかの女芸人がそんなことを言っていたな…。

何でそんなことを思い出したのか、自分でもどうして呟いたのかわからなくて、自嘲気味に笑った。

私が牛島さんに抱いているこの気持ちや牛島さんへの恋心がシャボン玉みたいに消えてしまえばいいのに…なんてね。

「ーーバカバカしい…」

それで何とかなるんだったら、それで常に喧嘩腰で牛島さんに挑んでいた自分に戻ることができるならば、こんなにも悩んでないって言う話だよ。

心の中でブツブツと呟きながら、パウダールームを後にした。

「…キングサイズってヤツなのかな?」

目の前のベッドに対して、私は言った。

私が今住んでいる部屋のベッドも大きいけれど、目の前のベッドはそれ以上の大きさがありそうだな。
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