熱愛発覚中
「少し横になっていいか?

この状態で風呂に入るのはあれだし」

「…どうぞ」

そう聞いてきた牛島さんに私は返事をした。

私の返事を聞いた牛島さんは「ヨッコイショ」と呟いて、ベッドのうえで横になった。

「えっ…ちょっと…」

何故か私の隣にきた牛島さんに、思わず躰を起こした。

「何だよ」

「よ、横になっていいとは言ったけれど…何でわざわざ、私の隣にくるの?

ベッドは広いんだから、どこで横になってもいいじゃないの」

そう抗議をしたら、
「俺は枕がないと寝られないんだよ」
と、牛島さんは言い返した。

何じゃそりゃ。

訳がわからない言い訳をした牛島さんに呆れながら、
「じゃあ、私はソファーに行くから」

私はそう言って、牛島さんから離れようとした。
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