熱愛発覚中
生理不順はいつものことだから、今回もそれだろうと思っていた。

だけど、1ヶ月経っても2ヶ月経っても生理はこなかった。

「ーーおかしくない…?」

躰はダルくて重いのに、毎月きていた生理がこないのはどう言うことなのだろうか?

店に人がいないことを確認すると、美世ちゃんにトイレに行くと言ってその場から離れた。

行った先はトイレではなく、更衣室である。

ロッカーからカバンを取り出して、そこからスマートフォンを出した。

「えっと…」

心当たりがあるものを検索欄にかけて調べると、
「ちょっと待ってよ…」

画面に表示された検索結果に、私は目を疑った。

「ーー“妊娠初期症状”って、そんな訳ないじゃない…」

そうだ、間違いだと言う可能性がある。

私はそう自分に言い聞かせると、スマートフォンをカバンの中に入れてロッカーへ戻した。
< 133 / 225 >

この作品をシェア

pagetop