熱愛発覚中
『できれば、2人で会って相談したいので…』

もし牛島さんに聞かれたら面倒である。

そう思いながらメッセージを送ったら、
『わかった、明日の仕事終わりになると思うが大丈夫か?』

兄はわかってくれたみたいだった。

『わかった、8時にN駅の銀時計の下で待ってるから』

『了解』

兄からのメッセージを終わらせると、私はスマートフォンを胸に抱いたままの状態でその場に座り込んだ。

「ーー兄さん、どんな顔をするんだろう…?」

私は呟いた。

本当は両親に言った方がいいかも知れないけれど…彼らがどんな顔をするのかわからないし、いろいろと知ってしまった時の反応も怖い。

まずは兄にいろいろと事情を説明して、それから両親に言って…と、段階を踏んだ方がいいかも知れない。
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