熱愛発覚中
「ーーいや、こう言う場合は蓮司さんに言うべきなんだよな…」

でも…もし私が牛島さんとの赤ちゃんを妊娠しましたと言ったら…彼はどんな顔をするのかわからないし、その時の反応も怖い。

「ーーさすがに“堕ろせ”とまでは言わないよね…?」

牛島さんもそこまで鬼ではないと思うけれど、何を言われるのかまではわからない。

期間限定の関係だったはずなのに、勢いじゃなくて愛だとか恋だとかで証明するはずだったのに…何でこんなことになってしまったのだろうか?

私はお腹の上に手を当てた。

「ーーここに、いるんだよね…?」

私と牛島さんの赤ちゃんが、このお腹の中にいるんだと思ったら泣きそうになった。

「ーー認知は、してもらえるのかな…?」

やっぱり、まずは牛島さんに言った方がいいかと思ったけれど…恐怖の方が勝ってしまい、考えるのをやめた。
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