熱愛発覚中
スマートフォンをローテーブルのうえに置くと、天井を仰いだ。

「病院での検査が終わったら、兄さんとの待ちあわせ場所へと向かって…それで、兄さんに相談して…」

真っ白な天井をじっと見つめながら、口の中でブツブツとこれからの予定を呟いた。

こう言う場合は、兄じゃなくて夫である牛島さんに相談をした方がいいと言うのはわかっている。

夫婦の問題なんだから、これから先に深く関わることなんだから、牛島さんに相談するべきだと言うことはわかっている。

でも…牛島さんがどんな反応をするんだろうと考えたら、怖くて相談ができなかった。

結婚パーティーの後の出来事で子供ができたと言うことを牛島さんに伝えたら…彼は一体どんな顔をして、どんな反応をして、何を思うのだろうか?

「座ってるの、ちょっとキツいかも…」

座椅子を後ろへと倒すと、そのうえで横になった。
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