熱愛発覚中
いつの間にか眠ってしまったらしい。

「ーーイタタ…」

座椅子のうえで寝てしまったので躰が痛い。

…それよりも、今は何時だ?

時間の確認をするために躰を起こすと、スマートフォンに手を伸ばした。

画面に表示された時間は2時を過ぎたところだった。

「何か食べようかな…」

流しの下にカップラーメンの買い置きがまだあったはずだと思いながら、私はキッチンへと足を向かわせた。

「確か、この辺に…あった」

カップラーメンじゃなくてカップ焼きそばの間違いでした…そんなどうでもいいことを思いながら賞味期限を見てみると、1ヶ月前に期限が切れていた。

「…大丈夫だよね、たぶん」

私はうんうんと首を縦に振ってうなずくと、お湯を沸かすためにミルクパンを手に取った。
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