熱愛発覚中
兄との待ち合わせの時間がきたのでカフェを後にして、待ち合わせ場所へと足を向かわせた。

銀時計の下に行ったけれど、兄はまだきていなかった。

ちょっと早くきてしまったかも知れない。

「莉理」

待っていたら声をかけられたので視線を向けると、
「兄さん…」

兄の高城健一郎が私の前に現れた。

「すまない、ちょっと遅れてしまった」

「いいよ、私も今きたばかりだから」

私たちはそう言いあった後で、
「夕飯はもう済ませたか?」
と、兄は聞いてきた。

「まだ食べてない…」

私が首を横に振って答えると、
「じゃあ、どこか店に入ろうか?」
と、兄は言ったので私は首を縦に振ってうなずいた。

私たちは銀時計から離れると、夕飯を食べるために飲食店を探した。
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