熱愛発覚中
「ーーそれは…」

莉理は口を開いたかと思ったら、
「それは、牛島さんも私と同じ気持ちだった…と言うことでしょうか？」
と、言った。

「えっ…？」

彼女がそう言ったことが信じられなくて、蓮司は聞き返していた。

（同じ気持ちって…俺と莉理が、って言うことだよな…？）

ここにいるのは自分たちだけである。

「その…」

莉理はゆっくりと口を開くと、
「牛島さんが私を好きなように、私も牛島さんのことが好きで…」
と、言った。

「そ、そうなのか…？」

彼女の口から“好き”と言う単語が出てきて、それが信じられなくて聞き返したら、
「そう、です…」

莉理は首を縦に振って返事をしてくれた。

「けど、離婚したいとか子供は１人で育てるとかもう俺に会わないとか…何かいろいろと言っていたじゃないか」

我ながら何を言っているんだと思っているが、信じられないと言う気持ちが勝っていたので思わず口走っていた。
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