熱愛発覚中
「そう」

私が返事をしたら、
「何か他にないのかよ…」
と、牛島さんは不満なようだった。

「蓮司さんがさっき子供のことを聞いてきたのって、お父さんに急かされてのことだったのかなって思ったんだよね。

孫の顔が見たい的なそんなことを言われたのかなって」

私がそう言ったら、
「父はそんなことは一言も言っていなかった。

昨日の夜に電話で結婚することは伝えたけれど、子供のことに関しては何も言っていなかった」
と、牛島さんは言い返した。

「ふーん、そう」

「…さっきのことを気にしてるなんて言うことはないよな?」

そう聞いてきた牛島さんに、
「気になって聞いただけだから」
と、私は答えた。

「そうか」

牛島さんはどこかホッとした様子で返事をした。
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