熱愛発覚中
「40近くになって不妊治療の末にようやくできた1人息子がかわいくて仕方がないのかも知れないけどさ、息子はもう30近いんだぞ?

私と同じ27なのに、未だに親からおこづかいをもらっているんだぜ?」

「お、おこづかい…!?」

次から次へと私の口から明かされる恋人の暴露に美世ちゃんは完全にドン引きしていた。

「マジかよ…」

「子供も子供なら親も親だな」

「クズの塊じゃん」

当然のことながら周りもドン引きしていたし、中には私や美世ちゃんに同情の視線を向けている者もいた。

「だから、美世ちゃん!

本当にありがとう!」

私は美世ちゃんの手を取ると、彼女にお礼を言った。

「はっ…?」

お礼を言われた美世ちゃんはワナワナと躰を震わせていた。
< 6 / 225 >

この作品をシェア

pagetop