熱愛発覚中

「こんなヤツを寝取ってくれたうえに引き取るとまで言ってくれてありがとう！

借金と親のことも引き受けると言ってくれて本当にありがとう！

今日ほどいい後輩を持ったことに感謝したことはないわ！

本当にありがとう！

有沢美世様、様々よ！」

感謝の言葉を述べる私に、
「嫌です！

こんなヤツ、莉理先輩に返します！」

美世ちゃんは手を振り払うと、私に怒鳴った。

「何を言っているの？

美世ちゃんはこいつに借金があることと親がクズなことを知ってたうえで全部引き取ると言ったんでしょ？

今さら何を言っているのよ？」

「借金を抱えていたことも親のことも何も知らなかったんです！

本当なんです！

確かに常にお金がないと言っていましたし、ホテル代とか食事代は主に全部私が払っていましたし、最低でも１０万は彼に貸していたと思いますし…」

「マジか…」

ロクでもねーな、おい。