熱愛発覚中
まさか、マゾとかって言う訳じゃないよな…?

いや、性癖に関しては知らんけど。

と言うか、どっちだろうがそんなもんなどうでもいいんだけど…って、私はさっきから何を言っているんだ。

「その意気だよ!」

「いや、何が!?」

もう訳がわからなくなってツッコミを入れた私に、
「何か病室を出た時からずっと浮かない顔をしてるなって思ってたんだよ」

牛島さんは言った。

「えっ?」

私は自分の頬に手を当てた。

浮かない顔って…彼にそう言われるくらい、私はそんなにもひどい顔をしていたと言うことなのだろうか?

「そしたら、思い出したように期間の確認をしてきたから」

「…私のことを遊んでいた的な、そんな感じですか?」

「人聞きが悪いことを言うな、俺は莉理が心配だったんだよ」

私はジロリと、牛島さんに視線を向けた。
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