宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


 マンゴーは蜂蜜と一緒にヨーグルトに入れることにした。
 カレー、サラダにマンゴーと蜂蜜のヨーグルト。野菜たっぷりでなかなか栄養的な感じがする。
 我ながらなかなか満足の出来だった。

 宝さん家のダイニングテーブルは真っ白い大理石で作られている。
 ランチョンマットを敷いたらあっという間に映えてしまう。

 食事前に写真を撮る心理がわからなかった私だけど、最近はちょっとわかるようになってきた。
 特に上手く作れると思わず写真に撮って残したくなる。


「結瑠、お先に」

「あ、宝さんちょうどよかった。今できたところよ」

「すごく美味そうだ」


 ちなみに私も宝さんも辛いものは好きな方。
 私は激辛は苦手だけど、宝さんは辛味強めの韓国料理でも食べれてしまうらしい。
 というわけで今日のカレーも辛口だ。


「ヨーグルトがあるのがいいな」

「ふふ、そうでしょう?」

「いただきます」

「いただきます」


 宝さんはスプーンを一口すくって口に入れる。何度一緒にご飯を食べてもこの瞬間は緊張してしまう。


「美味い!」

「ほんと?」

「辛さもちょうどよくてすごく美味しい」

「よかった。宝さんはもっと辛い方がいいかと思って」

「意外と平気だってだけで激辛が好きなわけではないからな。ピリッとするくらいがちょうどいいよ」

「ならよかった」


 自分でも一口食べて、程よくピリッときて美味しいと思った。我ながら上手く出来たんじゃないだろうか。


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