宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
「……そんなこと言われたら寝かせてやれなくなるな」
私を見つめる甘い熱を孕んだ瞳が好き。
この目で見つめられるだけで、体の奥底からゾクゾクと疼いてしまう。
もう私の体は宝さんが与えてくれる快感を刻み込まれてしまっていた。
宝さんしか知らないからわからないけど、最初から体の相性が良かったのだと思う。
初めてシた時から痛みは早々に快感に変わり、とろとろに蕩けさせられた。
宝さんの指や舌で触れられたところが全部熱い。
滴る汗まで溶け合って一つになっていくような。
もっとくっつきたい。もっと繋がりたい。
もっと宝さんが欲しい。
「宝さん、すき……っ」
朦朧とする意識の中で、必死に彼にしがみついた。
こぼれ出た想いを掬い上げてくれるように、宝さんはキスを落とす。
「ん……っ」
「結瑠……好きだ」
「宝さん……」
「もっと結瑠が欲しい」
私だけを見て求めてくれることが嬉しくて、体中が迸る。
激しく深く貫かれる度に何も考えられなくなり、目の前の宝さんのことしか見えなくなる。
宝さんが好き。ずっと一緒にいたい。
宝さんと一緒にいる時間が一番幸せ。好きな人と抱き合い、一つに溶け合うことがこんなに幸せで気持ち良いなんて知らなかった。
私はもう、この幸せを手離すことなんてできない。
宝さんと離れるなんて考えられない。
お願いします、私から宝さんを奪わないで――。
そう強く願いながら、襲いくる絶頂の波に身を委ねた。