宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜


 訪れた創作フレンチレストランは、物静かで雰囲気のあるレストランだった。
 観葉植物が沢山飾られているナチュラルな感じが落ち着く。
 案内された席は柱で仕切られており、個室ではないがプライベートな空間が演出されている。

 それに想像していたようなフォーマルすぎないお店で安心した。
 でも洋服はわざわざ買ってよかったと思う。


「すごく素敵なお店ね」

「そうだろう?料理も美味いんだ」


 コース料理を予約してくれていたので、ドリンクだけ注文すれば料理は運んできてもらえる。
 最初はスパークリングワインで乾杯した。

 料理はどれも見たことない、食べたことのない独創的な料理ばかりで写真を撮る手がたまらない。
 もちろん味もとっても美味しい。


「すっごく美味しい!」

「よかった。俺のお気に入りの店なんだが、結瑠にも気に入ってもらえて」

「もう全部美味しくて最高だわ」


 見た目もオシャレで映えるし、今度マミちゃんを連れて行ったら喜んでもらえるかなと思った。


「結瑠は何でも美味しそうに食べるな」

「だって本当に美味しいから」

「料理はめんどくさいし苦手だと思っていたのに、結瑠が何でも美味しそうに食べてくれるから、いつの間にか料理が好きになっていた」

「それは私もよ。今じゃすっかり宝さんの方が料理上手よね」

「そんなことない。結瑠の方が上手い」

「いや宝さんよ」


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