宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
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昨日は私・白金結瑠がダイヤモンドホテル・ブライダル部門のウェディングプランナーとなってから、一番大切な結婚式だった。
私の双子の妹・優璃と幼馴染の滝島碧の結婚式だったのだ。
二人が挙式をダイヤモンドホテルで挙げたいと聞いてから、私が担当になりたいと申し出た。
新婦の親族がプランナーとして担当するなんてなかなかないとは思うけど、優璃の結婚式はどうしても私がプロデュースしたかった。
とはいえ、親族としても参加しなければならないため、全体の統括・プロデュースは私が行い、当日は先輩プランナーやマミちゃんがサポートを行ってくれた。
サプライズでお色直し前のエスコート役に選ばれた時は、とても驚いた。
「今日の結婚式はお姉さんの結瑠さんがウェディングプランナーとして、運営に大きく携わっていらっしゃるんですよね?」
「そうなんです!結瑠ちゃんのおかげで今日を迎えられたよ。ありがとう」
優璃の言葉に思わず涙してしまい、エスコートするどころか私が優璃に手を引かれていた。
優璃は純白のウェディングドレスも、お色直しの淡いエメラルドグリーンのカクテルドレスもとても綺麗でよく似合っていた。
碧の隣で終始幸せそうな笑みを浮かべていた。