宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
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夕食の献立はミネストローネにしてみた。あとは白いご飯にシーフードサラダ。
ミネストローネはレシピサイトを見ていたら簡単に作れるレシピが出てきて、自分でも作れそうだと思った。
こういう時、どうしても手間がかからないものに惹かれてしまう。
「結瑠、ワインでも飲まないか?」
「ワインですか」
「ああ、来客用にストックしてあるんだ」
そう言って見せてくれたワインセラーを見て白目剥きそうになった。
ずらりと並べられたワインは軽く十本以上はある。
「これ全部来客用!?」
「ああ」
「そんな良いもの空けていいんですか?」
「結瑠がせっかく作ってくれたんだから空けなきゃもったいない」
いや、恐らくものすごく高級なワインだろうし、私の時短レシピで作ったミネストローネでは合わないと思うけど……。
「来客って頻繁にあるんですか?」
「いや、半年に一度あるかないかだな」
そんな少ない頻度でこれだけのワインを取り揃えているなんて、やはり彼のお金の使い方は私とは大違いだ。
「すごく美味しそうだ。こんなに大変だっただろうに、ありがとう」
「いえ、本当に大したものではないので……」
「何を言ってるんだ。全部美味そうだ」
「お口に合いますかね……」