宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
身を焦がす程俺を翻弄し、狂わせた責任は絶対に取ってもらう。
何が何でも彼女を探し出し、手に入れる。
初めてジュエリーを見た時、その輝くばかりの美しさに心奪われた時と同じ感覚だった。
彼女こそが、俺の求めていた宝石そのものだったのかもしれない。
しかし、一ヶ月探し続けても彼女は見つからなかった。ベリが丘中を探してもどこにもいなかった。
そんな折、ブライダルでお世話になっている上条さんが連れて来たことがきっかけで、俺たちは再会することになったのだ。
* * *
再会してから同居に漕ぎ着けるまでかなり強引だったと思う。
だが少しも後悔していない。
どんどん結瑠への想いは増している。
何故自分でもここまで惹かれるのか、何故強引でも結瑠を繋ぎ止めたくて必死になるのか、自分でもわからなくてもっと結瑠の傍にいたいと思った。
結瑠に俺との結婚を意識してもらうためでもあったが、むしろ結瑠との結婚をよりリアルに感じてますます落ちていくのは俺の方だ。
やっぱり結婚するなら結瑠しか考えられない。
結瑠となら結婚したい。
俺は当初四万円だけ置いて消え、自分のプライドを傷つけられて躍起になっているのだと思った。
だが今は違う。明確に結瑠に惹かれている。