宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
「てかあの真面目すぎて浮いた話が一つもなかった結瑠先輩がワンナイトっていうのがびっくりです!」
「その言い方やめて!」
「いいな〜うらやまし〜」
正直初対面の男性とワンナイトなんて引かれてもおかしくないのに、羨ましがってくれるマミちゃんには密かに感謝している。
「でもそれで結婚なんて馬鹿げてるでしょ?」
「え、マミなら結婚しちゃうかも」
「ええっ!?」
「だってそんなハイスペイケメン、なかなか捕まえられないじゃないですか」
そうだ、マミちゃんはゆるふわ女子に見えて恋愛にはかなりアクティブ女子だった。
常に彼氏が途切れない私とは正反対のタイプである。
「でもいきなり結婚はなくない?」
「だったらとりあえずは付き合いますね。今の結瑠先輩みたいに」
「いや付き合ってはないわよ?」
「いや今の話、どう聞いても付き合ってる同棲カップルです」
マミちゃんにキッパリと言われ、ぐぬぬとなってしまう。
「でも付き合ってはないのよ……結婚を考えて欲しいとは言われてるけど」
「めっちゃグイグイいく〜!結瑠先輩のことめっちゃ好きなんですね」
「……どうだろう」
「えーー?」
「だって、別に好きとは言われたことないもの」