宝石みたいな婚前同居〜一夜限りのはずが強引御曹司に迫られています〜
マミちゃんの人懐っこいニコニコした笑顔はかわいいけれど、私はきょとんとしてしまった。
「恋バナならよくしてるじゃない」
「違います!結瑠先輩のですよ!いつも私の話一方的に聞くばっかじゃないですか」
「ああ……」
だって話せる話がなかったからね……。
いつもはマミちゃんの大胆かつアグレッシブな恋活の話に感心しているばかりだった。
人によってはあざといと捉えられてしまうのかもしれないけど、私は恋愛に積極的なマミちゃんは素敵だと思っている。
自分には真似できないし、このバイタリティが仕事にも活かされていると思っている。
「まあ私からアドバイスできることはただ一つ、早くモノにしちゃった方がいいと思います」
「モノって……」
「だって宝さん狙いの女子いっぱいいそうじゃないですか〜。ぶっちゃけマミも結瑠先輩の彼氏じゃなかったらアピっちゃうかもです」
「だから彼氏じゃないって!」
「まだ、ですよね〜」
もうマミちゃんってば、半分くらいは面白がってるでしょう。
でもやっぱり憎めないところがマミちゃんのかわいいところだ。
その後はマミちゃんの近況報告も聞いた。相変わらずすごいなぁという感想だった。
「それじゃマミちゃん、気をつけてね」
「ごちそうさまでした!良い報告待ってますね〜!」